連邦のポール・ケリー主席医務官が発言
コロナウイルスの新型オミクロン株がNSW州内で既に定着し、他の州でも徐々にオミクロン株感染者が増えている状況で、12月16日、連邦政府のポール・ケリー主席医務官は、「デルタ株には2回接種だったが、オミクロン株相手ならブースター接種が必要」と発言している。
同16日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
ただし、ケリー主席医務官は、2回目の接種とブースター接種との間隔は5か月というこれまでの決定に変更はないとしている。
さらに、「ブースター接種は伝染に対しても感染に対しても防衛し、さらに、オミクロン株相手ではブースター接種を受ければ、デルタ株に対して2回の接種だったのとほぼ同等になる。ここが肝心なところだが、それがブースター・プログラムの重要な点だ」と語っている。
COVID Shield作戦対策統括部長のジョン・フリウェン中将は、「豪州予防接種技術諮問グループ(ATAGI)から、2回目とブースターの2つの接種の間隔を6か月から5か月に短縮するという勧告を受け取って未だ1週間にもならない。しかし、その結果、年末までに400万人がブースター接種を受ける時期になる。そのため、緊急発注体制も発動しているが、それだけでなく、現在どこに在庫があるのかを調査する特別班も編成して調べている。全国の診療所、薬局、クリニックなどの冷蔵庫の棚に460万用量以上の量が在庫してあるはずだ。新しくブースター需要が高まっているため、不足がちな地域にはできる限り早くワクチンを送り届けるよう全力で働いている。供給そのものには不足はなく、ブースター接種を受ける資格のできた人にできるだけ早く提供できるよう努力している」と語った。
また、「NSW州のモデリング研究で2022年1月末までには1日に25,000人のコロナウイルス陽性者が発生するという数字が出ているが、どう思うか?」という質問に対して、ケリー教授は、「その数字もあり得ることだが、ここで数字について憶測をすることは控えたい」と語っている。
■ソース
‘Three doses for Omicron is roughly equal’ to two vaccine doses for Delta: CMO