既に閉鎖された4分の1の施設、ブースターに向けて
12月22日付ABC放送(電子版)は、連邦、州の首相、準州の主席大臣らがオンラインで開く全国閣僚会議で、これまでに4分の1が閉鎖された州・準州政府管理のワクチン接種会場を今後のブースター接種増加に向けて再開することで合意したことを伝えている。
2021年10月11月にはワクチン接種最盛期があったが、それ以後ほぼ接種が進んだため、需要も減り、臨時会場が閉鎖された。しかし、現在、オミクロン株蔓延が進む中で政府はブースター接種を呼びかけている。
当初ブースター接種は2回目の接種から6か月とされていたが、その後、5か月に短縮されている。しかし、免疫学専門家は感染力が強いと考えられているオミクロン株感染者急増にブースター接種期日を前倒しすることを検討している。現在、1回目、2回目、ブースターの接種が毎日20万人に行われており、これまでにブースター接種を受ける資格のできた人の約半数がブースター接種を受けている。
わくちん接種事業を統括するジョン・フレウェン豪軍中将は、「2022年1月10日より5歳から11歳までの児童の予防接種も始められる。そのため、今後1週間に200万人に接種できるよう能力を拡大しなければならない。そのため、州政府、準州政府と協力して、1月、2月に向けて処理能力拡大を図るつもりだ」と語っている。
スコット・モリソン連邦首相は、「処理能力拡大のためのワクチン備蓄については手はずができている。また、GPや薬局でのプログラム続行を確保するため、接種1回の補助金を$10値上げするつもりだ」と語っている。
さらに、州首相らが要求している、2回目とブースターとの間の接種間隔を5か月からさらに短縮することについて、モリソン首相は、「接種期間を短縮しても事態の改善にはならない。決定を豪州予防接種技術諮問グループ(ATAGI)に一任している」と語っている。
また、州首相らが挙げている州間移動時の検査についても、モリソン連邦首相は、「迅速抗原検査に切り替えるかまたは全面的に免除するかを選んだ方がいいのではないか。4人に1人は無症状だし、濃厚接触者でもなく、軽度の接触者でもない。検査を要求することは検査体制に無用な重圧をかけるだけだ」と語っている。
会議では、現在、検査会場で最大9時間にもなる行列ができており、結果も3日以上かかるようになっている事態を改善しなければならないことも話し合われた。
■ソース
National cabinet agrees to stand up vaccination hubs for COVID-19 boosters, after a quarter were closed