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NSW州、新たに5,715人陽性、死者1人

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今夜からマスク着用、QRコードなどの再導入

 NSW州は、12月22日午後8時までに5,715人がコロナウイルス陽性と判定された。前日の数字から爆発的に1,952人増加している。また、1人が亡くなった。

 12月23日付ABC放送(電子版)は、ドミニク・ペロテイNSW州首相が、屋内でのマスク着用義務化や施設出入りの際のQRコード・チェックイン・アウトを再導入することを発表したと伝えている。屋内でのマスク着用義務化は12月23日深夜から実施される。その他、迅速抗原検査も無料で支給する考えを検討している。

 また、コロナウイルス感染入院患者は前日の302人から増えて347人になった。

 さらにクリスマス、ボクシング・デー明けの12月27日よりホスピタリティ施設の屋内では1人あたり2平米面積確保の規制を再導入する。QRコード制度は前回よりも狭い範囲での適用となる予定。

 マスク着用義務とホスピタリティ施設の1人あたりの面積確保は2022年1月27日まで有効。

 上記の規制は12月15日に停止されたがその後コロナウイルス陽性者が急増しており、規制廃止については、「人命より経済優先」との批判が出ており、医療専門家を含めて規制再導入を求める声も挙がっているが、連邦政府も州政府も規制復活には否定的な態度を通している。

 ペロテイ州首相は、「規制再導入は控えめなものになる。現在、州医療制度は疾患や隔離で医療従事者1,500人が職場を離れており、その医療制度への重圧を緩和することが目的で、バランスの取れた措置だと思う」と語っている。

 さらに、感染者の爆発的な増加とホリデー・シーズンの旅行などで必要になる「72時間以内の陰性証明」を求める人とが重なり、各地のPCR検査会場は数時間待ちの行列ができており、さらに検査結果通知まで72時間かかることもあり、その事態を緩和するため、ペロテイ州首相は、「無料の迅速抗原検査キットを配布する」ことも検討すると語っている。

 現在、イギリスで同様の抗原検査キットが用いられているが、SA州では個人的な使用が禁じられている。一方、国内では企業などが社員の検査に大量に買い集めており、市中の薬局などではどこも品切になっていることが報じられている。また、使い捨ての1キットが$10程度するため個人的に頻繁に使用することも難しい。

 ペロテイ州首相は、「接種会場、薬局、GPなどに配備したい」と語っている。
■ソース
Masks, density limits reintroduced as NSW records 5,715 COVID-19 cases and one death

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