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NSW州、新たに5,612人がコロナウイルス陽性判定

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164,000人検査、1人死亡、入院382人、ICU53人

 オーストラリア国内はどの州、準州も規制を緩和した後、コロナウイルス感染者が急増しており、各政府の対応も「これからはコロナウイルスとの共存」と言いつつ、感染の広がりを抑える対応を迫られるなど混乱が目立っている。NSW州では12月23日深夜からいくつかの規制を再導入した。

 12月24日付ABC放送(電子版)は、NSW州で同月23日午後8時までの24時間に164,000人を検査し、新たに5,612人が陽性と判定され、1人が死亡したと伝えている。前日の新陽性者、5,715人より微減しているが、まだまだ日毎の変動の範囲内とみられる。

 また、コロナウイルス感染で入院している患者は382人(前日347人)、また、53人がICUで治療を受けている。

 シドニー都市圏南西部ラケンバ地区の高齢者施設、St Basil’s Aged Care入居者の90代の女性がセント・ジョージ病院で亡くなっている。この女性は、コロナウイルス・ワクチン完全接種済だったが、基礎疾患もかかえていた。

 ドミニク・ペロテイNSW州政府は、「この24時間ないし48時間の事態から、医療従事者への負担を考慮し、12月15日に一旦廃止した公共屋内空間でのマスク着用義務、施設入出時のQRコード・チェックイン・アウト、施設内での1人あたりの面積確保などを再導入し、2022年一月27日まで続ける。

 NSW州の病院など医療施設では身体の不調やコロナウイルス隔離などで医療従事者1,500人が職場を離れており、入院患者急増は医療崩壊にもつながりかねない。また、各地の検査会場には感染を気づかう市民と、他州への旅行のための陰性証明を求める市民が殺到しており長蛇の列になっている。そのため、ブラッド・ハザードNSW州保健相が、「コロナウイルスの症状がある者またはNSW州保健局の指示を受けた者以外はPCR検査を見合わせるよう」求める発表をしている。

 また、ポール・トゥール州副首相は、「ワクチン接種者と非接種者との違いは歴然としている。入院患者はほとんどが非接種者であり、接種者は感染しても入院するほどの重症にはならない。しかし、非接種者がICUに収容され、医療体制を圧迫しているのは残念なことだ」と語っている。

 また、NSW州保健局は、PCR検査への重圧を軽減するため、間もなく迅速抗原検査キットを無料提供すると発表している。2022年初めから、検査キットを接種会場、薬局、GPなどで提供する予定。

 NSW州では16歳以上の人口の93.5%が2回の完全接種済みで、1回接種も合わせると94.9%になる。また、12歳から15歳までの人口の81.6%が1回は接種を受けている。2022年1月上旬からは5歳から11歳までの児童も接種を受けられるようになる。
■ソース
NSW records 5,612 new COVID-19 cases and one death as restrictions kick in

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