1月4日より4か月に、同31日より3か月に
オーストラリア連邦政府は、これまで「2回目のワクチン接種とブースター接種の間隔は5か月」としていたが、12月24日には、「2022年1月4日より、2回の接種とブースター接種の間隔を短縮し、4か月とする。また、同31日よりさらに短縮して、3か月とする」と発表した。
12月24日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
12月22日の全国閣僚会議で各州首相らが5か月から4か月への短縮を要望したがスコット・モリソン連邦首相がこれを拒絶していた。
これに対して、同23日には野党労働党のアンソニー・アルバネージ党首が、「現在のコロナウイルス感染状況を考慮すればブースター接種の時期を前倒しするのが妥当ではないか」と発言した。
これに対して、連邦政府のグレッグ・ハント保健相が、「アルバネージ発言は医学専門家会議に対する政治的介入だ。政府は医学専門家会議の勧告に従う」と批判していたが、明けて24日には、ハント保健相が、ブースター接種時期の前倒しを発表することになった。
ハント保健相は、「豪州予防接種技術諮問グループ(ATAGI)の勧告と、オミクロン株の蔓延状況を考慮して変更した」と発表している。
さらに、「この変更により、約750万人が2022年1月初旬からブースター接種を受けることができるようになる」と語っている。
さらに、1月末日にはさらに3か月に短縮されることになると1,600万人がブースター接種を受けられるようになるが、記者会見の席で、ハント保健相は、「これらの日程は、国民に早い時期からウイルスに対する防衛を得られるようにするためにかなりの余裕を見て設定されている」と語っている。
ポール・ケリー連邦主席医務官は、「保健局がオミクロン株について少しでも知り始めてからわずか4週間だ。この2日間だけでもブースター接種の効力や、2回の接種の効力が徐々に消えていくことなどが明らかになってきた」と語っている。
ケリー主席医務官もハント大臣も、「ブースター接種を受ける資格に達して者は是非とも受けてもらいたい」と呼びかけている。
■ソース
Interval between booster shots cut to four months