オミクロン株蔓延に備えてとQLD州主席医務官
12月25日、QLD州のジョン・ジェラード主席医務官(CHO)は、「これからはコロナウイルス・オミクロン株が社会に常在するようになる。蔓延に備えて災害準備キットのようなコロナウイルス準備キットを用意しよう」と州民に呼びかけた。
同日付ABC放送(電子版)が伝えた。
何か月にもわたって、「ダブル・ゼロ」を目標にしてきたQLD州政府も、感染しやすいコロナウイルス・オミクロン株感染者増大で社会からコロナウイルスを締め出しておくことが困難になっていること、さらにワクチン接種率が向上し、感染者の重症化が防げるようになったことから、オーストラリア全体の方針として、「コロナウイルスとの共存」に転換している。
そのことから、ジェラードCHOは、今後数週間以内に何千人もの感染者が連日現れることを予想し、12月23日付で公立病院でも特定条件で迅速抗原検査キットを使うことを公衆衛生命令を発令している.
また、イベット・ダース保健相も、州政府のCOVID Care Pathways Planを発表し、今後何か月かの対応策のガイドラインとしている。
ダース保健相は、「今後も感染者は増え続けることが予想される。このプランは、すべての州民が、その居住地に関わりなく、また健康状態に関わりなく、さらには接種状態にも関わりなく最善の医療を受けられるように計画するものだ」と語っている。
さらに、「感染者が在宅治療が可能か、入院加療が必要かは個々の患者の病状や症状によるところが大きいが、完全接種済みの患者の病状が軽いことが予想される。そのため、病院は重症患者だけを治療することができる」と語っている。
また、その準備の一環として、コロナウイルス準備キットの用意を呼びかけている。
キットにはマスク、サニタイザー、手袋などが含まれる。また、病院に行くことになった場合に後に残される子供やペットを誰が世話するか、などを綿密に準備しておくべきだということになる。その他にも冷凍食品、ロング・ライフ牛乳、生活用品、ペットの医薬や食料など、2週間分の備蓄が必要になる。
■ソース
Omicron is here, so it’s time for Queenslanders to create COVID preparation kits at home
https://www.abc.net.au/news/2021-12-25/qld-coronavirus-covid19-preparation-kit-explainer/100723016