州境閉鎖解除以来陽性者総数5,238人に
12月28日付ABC放送(電子版)は、SA州でも州境開放以来コロナウイルス陽性者が次第に増加しており、同月27日午後8時までの24時間に新たに995人が陽性と判定され、入院患者総数も23人から36人に増えたと伝えている。
また、州境閉鎖解除以来の新陽性者総数は5,238人となっており、36人のコロナウイルス入院患者のうち5人がICUで治療を受けており、1人が酸素吸入装置を着けている。いずれもその数は今後増え続けることが予想されている。
94歳の女性がコロナウイルス感染症で死亡しているが、詳細は発表されていない。同州のコロナウイルス患者は小児3人から90代4人まで幅広い年齢層に広がっている。
SA州政府は、先にホスピタリティ施設、ジム、私宅での集まりなどに人数上限などの規制を復活させており、28日朝にはスティーブン・マーシャルSA州首相が、「現在、SA州では経験したことがないような数で感染が広がっている。3,4日ごとに新陽性者が倍々になっている。大晦日がスーパースプレッダー・イベントにならないよう願っている」と語った。
亡くなった女性について、「詳細はまだ明らかにされていないが、94歳の女性が亡くなったことは非常に気の毒なことだ。検視法廷が調査することと思う。亡くなった時にコロナウイルスに感染していたことは確かだが、直接の死因はまだ分からない。これから明らかになると思う」と語った。
SA州は2020年3月のパンデミック宣言以来6,160人のコロナウイルス感染者が出ている。そのうち5,238人が11月23日に州境閉鎖を緩和して以来の感染者で、現在4,889人がアクティブな感染者になっている。
995人の新陽性者のうち明らかになっているのは接種済み者が405人、未接種者が92人、残りは現段階では不明となっている。また、SA保健局は、最新の陽性者には小児84人、13歳から19歳までのティーンネージャも66人含まれていると発表している。
28日午前、マーシャル州首相は、「このコロナウイルス規制で影響を受けるビジネスに対して経済援助プログラムを用意している」と語った。
■ソース
South Australia reports 995 new COVID-19 cases, with 36 people now in hospital