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コロナウイルス陽性者急増に検査体制追いつかず

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NSW州保健局ついにお手上げ「患者は自宅療養を」

 12月28日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、コロナウイルス検査を請け負っている民間臨床検査会社が、「コロナウイルス感染者急増で検査体制がボトルネック状態になっている」と警告しており、一方、NSW州保健局が感染者に対して、「発病しても自宅で療養するよう」指示していることを伝えている。

 12月28日付でNSW州保健局は、コロナウイルス陽性者へのアドバイスとして、「65歳以下の年齢層はほとんどの患者が医師の治療なしで快復すると考えられている」と発表している。

 同州保健局の新規則によると、65歳以下の年齢層で2回のワクチン接種を受けた者は、慢性疾患がなく、また妊娠もしていない場合、自宅で安全に療養することができるとなっている。これまで、この条件は50歳未満の患者が対象だった。

 過去7日間にNSW州内で感染報告のあった42,600人のうち、60歳以上の患者は7%に満たなかった。また、3,400人は50代だった。

 また、自宅で療養している者はNSW州保健局が隔離終了指示を行わず、隔離10日めの前72時間の間にコロナウイルス症状がなければ保健局からのテキスト・メッセージで隔離終了の通知を受け取らなくても隔離10日を過ぎれば自由に隔離を解除して良いということになる。

 ただし、肥満、重症または慢性の疾患、糖尿病などの持病がある者は免疫疾患とされ、その他にも重度の精神障害、妊娠中などの場合にはCOVID-19 Care at Home Support Line(電話:1800 960 933)に連絡することとアドバイスが出ている。

 先週には豪医師会NSW州支部のダニエル・マクマレン会長が、「患者の爆発的な増加でインターネットを通じた医師のアドバイスを求める人が溢れるようになれば医療崩壊につながる」と警告していた。

 NSW州ではコロナウイルス感染症で557人が入院しており、60人がICUに収容されている。2週間前には入院患者は168人に留まっていたが、ピークの9月中旬には1266人が入院し、244人がICUに収容されていた。
■ソース
More COVID cases told to manage themselves at home as tests hit ‘bottleneck’

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