花火大会後の深夜の帰宅ラッシュ時乗客立往生
シドニー鉄道は、大晦日の花火大会前にも遅れがあったと伝えられているが、年が明けて花火大会終了後の深夜の帰宅客を乗せるはずの列車が204分遅れという異常事態に発展した。
花火大会後の深夜の帰宅ラッシュ時乗客立往生
シドニー鉄道は、大晦日の花火大会前にも遅れがあったと伝えられているが、年が明けて花火大会終了後の深夜の帰宅客を乗せるはずの列車が204分遅れという異常事態に発展した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
3時間半に及ぶ遅延はシドニー鉄道網全体に響き、大晦日の夜に警察や市当局の呼びかけに応じて鉄道を使ってシドニー市内に集まった人々はソーシャル・メディアに憤懣をぶちまけた。
市内に出てきた人々の経験談によると、まずウィニャード駅に来た見物客の海は駅員からタウン・ホール駅に向かうよう指示され、さらにタウン・ホール駅ではセントラル駅に移動するよう指示された。
しかし、セントラル駅では改札口で堰き止められ、大群衆がセントラル駅のメイン・コンコースを埋め尽くした。駅員が改札口を開いたが、1箇所しか開かなかったため、ゲートにいた人々は人混みに押されて危険な状態になったと語っている。また、元気な若者はゲートを跳び越えてプラットフォームに進んだが、それができない人々は押しつぶされそうになった。
また、子供連れの大人は、「群集には酔っ払っている人も多く、罵声を飛ばしていて、心理的にも危険な状態になっていた。計画性も群集整理もまったくなっていなかった」と語っている。
シドニー鉄道は夜半頃に、「激しい雷を伴う嵐と数カ所の落雷」で大幅な遅れが出ていると発表した。
グラディス・ベレジクリアン州首相は、「花火大会帰りの市民が鉄道の大混乱で不満を持ったことはその通りだと思う。しかし、雷を伴う嵐で鉄道網が各所で被害を受けた。一箇所でダウンするとそれが全体に波及してしまう状態だ。払い戻しや補償はありえない。シドニー鉄道から私のところに完全な説明があるはず」と語っている。
大晦日の夕刻にはクルーズ・ボートに乗るはずだったグループが列車の大幅な遅れと市内通行止めのためにボートに乗り損ねるという事故も報道されている。
■ソース
204 minutes late: Sydney Trains descend into chaos on New Year’s Eve
‘Absolute disaster’: train delays cost NYE cruise group $5075