きわめて伝染力の強い感染症に保健当局警戒
1月2日、シドニー地域で過去5日間に3人目の児童がハシカと診断された。
ハシカがきわめて伝染力の強い感染症であることから、州保健当局は、市民に向けてハシカの初期症状に十分注意するよう呼びかけている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
同日午後、NSW州保健省は、ロイヤル・ノース・ショア病院救急病棟に運ばれた児童がハシカに感染していたとの報告を受けている、と発表した。
また保健省では患者児童の最近の立ち回り先などの確認を急いでおり、詳細が判明し次第、感染のおそれのある人々の発表を行うとしている。
また、同省は、ハシカにかかっている女性が最近にシドニー、中部海岸地域の公共の場で時間を過ごしたと発表しており、感染したことに気づいていない患者が発症を診断される前に人の多い公共の場に出入りしていることから、今後、ハシカ患者がさらに増えると予想している。
この女性はACT在住で、12月26日から30日までの期間に、ハシカ感染に気づかないまま一般公共の場で時間を過ごした。女性の立ち回り先として次の地区が挙げられている。
12月26日午後零時30分より午後1時までソーンリーのマクドナルド、26日より30日までウォイ・ウォイのディープウォーター・プラザ、ウミナ・ビーチ・ショッピング・センター、30日午前9時より10時30分までウミナ・ビーチのジャスミン・カフェ、など。
12月29日には、タイから帰国したばかりの若いシドニー在住男性がハシカと診断されており、その後、回復している。男性はクリスマスの前の期間にシドニー都心部のデビッド・ジョーンズ、ボンダイのデビッド・ジョーンズ、チペンデール、ローズベリーなどで時間を過ごしている。
上記の期間に上記の場所に出入りした人は今後症状が出ないかどうか様子を見るよう呼びかけられている。また、同省のビッキ・シェピアード主任医務官は、ハシカの症状が出た場合、医師の診察を受けることが必要だが、他の人に感染させないためには、診療所に出向く前に医師に電話し、症状を説明し、待合室で他の患者と接触しないよう心がけなければならないとしている。
感染後2週間程度で、まず発熱、喉の炎症、さらに口内に白いブツブツが出て熱は一旦下がる。その後、頭や首筋などから発疹が全身に広がり、再び発熱する。最初の発熱、喉の炎症の時季がもっとも感染力が強いため、自覚症状がないうちに人にうつすことになる。
■ソース
‘Extremely contagious’: Child becomes third case of measles in Sydney