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アニング上院議員極右団体集会参加に公費請求

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モリソン首相ら与野党が非難した集会を「公用」

 1月5日、メルボルン市南部セント・キルダ・ビーチでの白人極右団体の示威行動に参加したフレーザー・アニング連邦上院議員が、ブリスベンからメルボルンまでの航空運賃を公費請求する考えを明らかにした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 白人極右団体のこの示威行動は民族差別行為や破廉恥罪で有罪判決を受けた人物のブレア・コトレルやニール・エリクソンが主催しており、参加者にはナチ親衛隊のSS紋章を着けたドイツ軍ヘルメットの男やヒトラーをまねた行為をする男の姿がビデオに捉えられている。

 また、スコット・モリソン連邦首相も、アニング議員を名指さなかったものの、白人極右団体の示威行動を非難している。

 アニング上院議員は、往復航空運賃合計$2852.80を公費請求する意図を明らかにしており、「アフリカ系犯罪集団の問題はVIC州でもQLD州でも社会問題だ」として、示威行動参加を連邦議員の公用と主張している。

 また、示威行動参加者にナチ支持の行為があったにもかかわらず、アニング議員は示威行動は極右団体のイベントではないと主張、また、「ナチ式敬礼は極左集団がやったこと」と主張しているが、公開されているビデオはアニング議員の主張と対立している。

 連邦国民党党首で連邦副首相を務めるマイケル・マコーマック議員も極右団体の示威行動を非難し、「ナチ式敬礼をするような極右団体のイベントを支持する議員を次期選挙で当選させてはならない」と有権者に呼びかけている。

 アニング議員はQLD州から極右政党ポーリン・ハンソン・ワン・ネーション党公認で立候補、当選したが、就任式直前にハンソン党首と意見が対立して脱党、無所属議員で就任、後に右翼政党ボブ・カッター・オーストラリア党に入党したが、移民受け入れに反対する議員初演説で「最終解決」というナチがユダヤ人絶滅計画に名付けた用語を使ったことから与野党の批判を浴び、カッター議員もアニング議員を除名せざるを得なくなった。
■ソース
Fraser Anning to bill taxpayers more than $2800 for flights to St Kilda rally

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