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ドイツ人ハイカー、熱暑の中ハイキングで消息不明

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連日摂氏40度超のアリス・スプリングス地域で

 オーストラリア内陸部を単独で旅行しているドイツ女性、モニカ・ビレンさん(62)が、1月1日にアリス・スプリングスのホテルから出かけたまま消息を絶っており、地元警察などが行方を捜している。

 1月10日には、ホテルのチェックアウトが1月5日の予定になっておりながら、モーテル側が8日まで行方不明の通報をしていなかったことが明らかになり、また、1月2日にアリス・スプリングスの住人が、「脱水症状で見当識を失った状態のビレンさんを車に乗せたが、途中で降ろしてくれというので降ろした」と警察に届け出た。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2日午後、アリス・スプリングス市内トッド川沿いのオールド・イーストサイドで、地元ドライバーがビレンさんを拾っており、脱水症状のビレンさんに水を勧めたがビレンさんはこれを断っている。その後、市内のオリーブ・ピンク植物園で降ろしてくれというので植物園近くのバレット・ドライブで降ろしたと、ドライバーは証言しており、それがビレンさんの姿が目撃された最後ということになる。

 アリス・スプリングスのある大陸中央部は連日摂氏40度を超えており、北部準州公園野生局は旅行者に、自然の中にハイキングに行くことは見合わせるよう呼びかけている。

 もう一人の目撃者は、市南端のマクドネル山脈の切り通しから15kmほど東の峠、エミリー・ギャップでビレンさんを目撃したと通報しており、NT警察のポーリン・ビカリー警視代理は、どうやってそこまで移動したのか、また、エミリー・ギャップで夜明かししたという痕跡もない、と語っている。

 警察ではドローンを使ってビレンさんの現れた周辺の地域を捜索しており、今後さらに捜索範囲を広げると発表している。

 また、ビレンさんは赤いセーターの他黄色のカシミアのスカーフで頭を覆っていたとの証言も得ている。

 ビレンさんが泊まっていたデザート・パームズ・リゾートでは、5日までの宿泊予定だったがチェックアウトしておらず、ダーウィン行きの飛行機にも乗っていなかった。リゾートは8日になってようやく警察に届けており、警察はビレンさんの泊まっていた部屋から遊歩道の案内をいくつも見つけており、ビレンさんがハイキングに出かけたまま帰れなくなったのではないかと見ている。
■ソース
Missing German tourist picked up by motorist ‘dehydrated and disoriented’, NT Police say

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