全豪オープン第2日目となった1月15日、この日も会場は大勢の観客で埋め尽くされた。日本人にとっての同日の最大のお目当ては、何と言っても錦織圭選手と大坂なおみ選手。錦織選手は第1試合で、第2センター・コートとなるマーガレット・コート・アリーナでカミル・マイフシャック選手(ポーランド、世界176位)と対戦した。
マイフシャック選手が予選から勝ち上がった無名の若手選手であったためか、試合序盤、余裕を見せていた錦織選手だったが相手の正確なショットと強烈なサーブにたじたじとなる展開が続いた。一方、反撃を試みも錦織選手のショット、サーブは相手コートを捉えることできない。そのまま錦織選手は第1セットを6-3で落としてしまう。
続く第2セットも先にブレークされるなど劣勢を隠せない。ようやくブレーク・バックしてタイ・ブレークに持ち込むも、結局8-6で第2セットも落としてしまった。
ところが、何が起こるか分からないのがグランド・スラム。第3セットに入り、マイフシャック選手がトイレ・タイムを要求して認められた。その直後に、暑さによる10分間の休憩を求めたが許可されなかった。更に足の痙攣(けいれん)を審判に訴えて、同選手はメディカルによる治療を行った。
その後、錦織選手は第3、第4セットを連取。第5セット半ばでマイフシャック選手が棄権となり錦織が勝利した。
大坂なおみ選手は、今日の最終戦でセンター・コートのロッド・レーバー・アリーナに登場する。
(文・写真:イタさん=板屋雅博/日豪プレス・ジャーナリスト、フォトグラファー、駐日代表)