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「労働党が勝てばパワーハウス博物館移転案廃止」

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「パラマッタには予算5億ドルで文化施設建設」

 マイク・ベアード自由党NSW州政権期に発表されて以来論議を呼び続けてきているシドニー・ウルティモのパワーハウス博物館移転問題について、1月20日、マイケル・デーリー州労働党党首が、「3月に予定されている州議会選挙で労働党が政権を握れば移転案を廃止する」と発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 デーリー党首は、「保守連合政権はパワーハウス博物館をシドニーのウルティモからパラマッタに移転するためだけに6億5,000万ドルの予算を計画している。しかし、博物館を移転しないことによって節約できるこの6億5,000万ドルをシドニー西部地域に投資することができるではないか。3月に予定されている州議会選挙で労働党が政権を取れば、パワーハウス博物館を現在の位置から動かさず、5,000万ドルを改修費に充て、また、5億ドルでパラマッタに「文化施設」を建設する」と語った。

 グラディス・ベレジクリアン保守連合政権の計画では博物館移転費用は現在のウルティモの元火力発電所跡を都市再開発に向けて売却することでまかなう予定になっている。

 「現在の博物館の改修が5,000万ドルで足りるか?」という質問に対してデーリー党首は、「この額は自由党政権が博物館改修に充てている予算を上回っている。手始めの額としてはいい額だ」としており、また、パラマッタの文化施設も5億ドルあれば世界水準の施設がつくれる」としている。

 また、労働党のウォルト・セコード影の芸術担当大臣は、「パラマッタの文化施設には世界的な展覧会や舞台芸術のスペースも備える」と語った。また、パラマッタの博物館予定用地に商業開発、住宅開発の可能性も否定せず、「関係各グループと協議しなければならない。また、すでにパラマッタのリバーサイド・シアターとの協定が結ばれており、労働党もその協定を尊重する。リバーサイド・シアターの再開発には1億ドルかかるはずで、州政府がその半分を所有することになる」と語った。
■ソース
Powerhouse Museum to stay in Ultimo under Labor

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