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中国系オーストラリア人作家、中国で消息不明

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外交官から政府批判派に、忠告無視し渡中

 中国系オーストラリア人作家、ヤン・ヘンジュン氏が中国に渡った後、消息を絶っており、友人らは中国当局に監禁されているのではないかと懸念している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 オーストラリア政府は現在同氏の所在などの情報を探しているが、同氏は中国外交官から民主化を求める政府批判派に転身した人物で、同氏のような立場の中国系オーストラリア人が中国に渡るのは危険として、友人らは引き留めようとしたが、1月18日、同氏は中国南部の広州市に入った。

 氏の友人で学者でもあり、中国人社会でよく知られているフェン・チョンギ博士は、「彼は、渡中前に、当局のレーダーに引っかかることはないだろう。この2年か3年の間、中国当局の怒りを買うようなことは何もしていないと語っていた」と証言している。

 しかし、広州市の後、上海に飛ぶはずだったが、ヤン氏の家族も支援者も、「ヤン氏の2人目の妻、ユアン・ルイジュアンさんと息子が上海空港のラウンジに現れただけだった」と語っている。

 ヤン氏の妻はそこから北京に飛んでいるが、その後はヤン氏についても妻についても情報が途絶えている。

 オーストラリア外交官が中国当局に連絡を取ったがほとんど何の情報も得ておらず、ヤン氏が中国国家安全部に拘禁されているのかどうかさえ確認できていない。また、豪外務貿易省は、「個人のプライバシー問題につき、これ以上のコメントはできない」と詳細発表を抑えている。

 エージ紙とシドニー・モーニング・ヘラルド紙がヤン氏や妻の中国の電話番号や携帯電話番号にかけたがいずれもつながらなかったと伝えている。

 一方、2017年初めに中国当局に拘禁されたことのあるフェン博士は、「中国公安につながりのある人物に連絡を取ったが、国家安全部がヤン氏を拘禁していると聞かされた」と証言している。
■ソース
Growing fears for Chinese-Australian writer who has disappeared in China

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