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「まだやり残した仕事がある」と自由党大臣に挑戦

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バンクス無所属議員、ハント大臣選挙区出馬決心

 2018年8月、保守連合連邦政権の自由党がマルコム・タンブル党首を更迭し、ジュリー・ビショップ、スコット・モリソン、ピーター・ダットンの3人の党首選で、国民にもっとも支持の厚いビショップ氏が僅少票しか取れず脱落、モリソン氏がダットン氏を下して自由党党首、連邦首相に選ばれた。しかし、この政変劇でタンブル氏を支持していた女性政治家が自由党、政界を離れる決心を発表していた。

 その一人、ジュリア・バンクス氏は自由党を脱党して無所属下院議員になり、今期限りで政界を引退すると発表していた。

 しかし、1月31日、「まだやり残していることがある」と発表、選挙区を現在のチザムからフリンダースに移し、元の同僚、自由党のグレッグ・ハント元環境相(現保健相)に挑戦する考えを明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フリンダース選挙区はメルボルンの南でモーニングトン半島などの地域を含んでいる。

 フリンダース選挙区でのハント議員の前回の得票差は7%だが、昨年8月の政変劇でハント氏がダットン氏を担ぐグループの一員だったことから、選挙民の間には自由党に対する怒りがくすぶっており、保守連合からの票離れが続いているとその7%もかなり縮小することが予想される。

 次期選挙再出馬発表の場で、バンクス氏は、「自己昇進ばかり考える議員ではなく、地元社会のニーズを代表する議員として働きたい」と語っており、2016年に自由党から初出馬した際には伯仲選挙区だったチザム選挙区で悠々と当選し、自由党の新星と見なされていた。

 バンクス氏は、「政界続投の意思をタンブル氏に伝えたが、今回の決心はダットン支持者に対する意趣返しではない。フリンダースの有権者は無所属の私に直接相談してくることができる。大手政党のように政党組織でがんじがらめになることもない」と語っている。

 ただし、フリンダース選挙区は自由党からハント氏の他労働党も候補を立てる予定であり、バンクス氏の個人的人気が政党の組織力に勝てるかどうかを疑問視する人々もいる。
■ソース
Julia Banks to challenge former colleague Greg Hunt for Flinders at next election

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