カナダで拘置中の孟晩舟CFOが設立した豪支社
カナダでファーウェイの孟晩舟(メン・ワンジョウ)CFOが逮捕拘置されており、1月30日にはアメリカ政府がファーウェイに対する23件にのぼる犯罪容疑を公表、同時にカナダ政府に対して同CFOの引き渡しを要求した。
2月1日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH紙、電子版)は、豪ファーウェイの役員を務めていたジョン・ブランビー元労働党VIC州首相が役員を辞職したと伝えている。
エージ紙とSMH紙は、孟晩舟容疑者が2005年から2011年まで豪ファーウェイの設立と事業を監督していたことを報道しており、その2日後にブランビー氏の辞職になった。
ブランビー氏は、2018年6月にメルボルンのスインバーン大学学長のポストに就任することが決まり、企業役員の地位をすべて見直すと発表していたが、米司法省がファーウェイと幹部役員に対する起訴状を公開したことでブランビー氏の去就に関心が集まっていた。
ただし、ブランビー氏は、「ファーウェイ役員会辞職のタイミングについては同社のスキャンダルとは無関係。辞職の意思は1年前から役員会に伝えており、同社がオーストラリア国内で大きく成長したことを誇りに思う」と述べている。
米司法省は、「ファーウェイと孟容疑者は、同社とイランの取引について国際的銀行とアメリカ政府を欺罔する謀略で中心的な役割を果たしていた。また、ファーウェイはライバルのT-Mobileの企業秘密を盗む犯罪行為があった」としている。
ただし、孟容疑者がオーストラリア国内で事業活動をしていた時期に犯罪行為に関わっていたかどうかについてはまったく言及がないが、米司法省の起訴状に記載された行為は孟容疑者がオーストラリアでファーウェイの事業に関わっていた時期も含んでいる。
■ソース
Brumby quits Huawei board days after US criminal charges outlined