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「タイでのアル・アライビ氏逮捕事件は人的エラー」

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国境警備部、タイ当局への赤手配通報の過ち認める

 バーレーンから難民としてオーストラリアに渡り、サッカー選手として活動しているハキーム・アルアライビ氏がハネムーンでタイに渡ったところ、バンコックの空港で逮捕され、1か月以上も勾留されていた事件で、豪国境警備部(ABF)が、「最初にアルアライビ氏のタイ渡航をタイ当局に通報したのは当方の人的エラー」と認めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2月18日、ABF高官は、「メルボルン在住の難民アルアライビ氏がタイで勾留されることを防ぐ手続きで行われなかったのは、当局の人的エラーだ」と発表した。

 また、マイケル・アウトラムABF長官は、「今後同様のエラーが起きないよう、手続きの改善を進めている。膨大な量の情報を手作業で処理しており、それがエラーの原因になった」と語っている。

 また、連邦警察(AFP)は、「国際刑事警察機構(ICPO、インターポル)の赤手配情報が入っている一方でアルアライビ氏の難民というビザ記録にアクセスできなかったことが今回の問題の一因になっている」としている。

 バーレーンは当初ICPOを通じて赤手配を出していたが、その後取り下げ、その後は、「アラブの春の際に警察署を破壊した」容疑で引き渡し要求をしていたとされている。しかし、アルアライビ氏はその容疑を否定しており、バーレーンからの難民という地位に基づけばバーレーンへの引き渡しはあり得なかった。

 結局、2か月の勾留の後、タイ当局がアルアライビ氏をバーレーンに引き渡さないことを決定し、オーストラリアへの送還を決めた。

 また、「AFPとABF、内務省との間でICPO関係やビザ関係の情報が頻繁にやりとりされ、AFPがICPOからの手配書を受け取ると、情報をABF、内務省にも送り、他の情報と照合し、AFPに返されるが、時折、返ってこないことがある。膨大な量の情報をやりとりするため、照合情報が返ってこなければそのまま処理されるエラーが起きる。しかし、改善措置が取られている。これがすべて自動化されればありがたいことだ」と発表している。
■ソース
Australian Border Force admits ‘human error’ a factor in Hakeem al-Araibi’s detention in Thailand

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