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「児童期に豪に移住した犯罪者を追放すべきでない」

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アーダーンNZ首相、豪のNZ国籍犯罪者処遇を批判

 ニュージーランド(NZ)訪問中のスコット・モリソン連邦首相と会談したジャシンダ・アーダーンNZ首相は、外国籍の犯罪者をその履歴に関わらず追放するオーストラリアの政策を批判した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、「オーストラリアのその政策は両国関係を腐食的な悪影響がある」と警告した。

 また、オーストラリアが「犯罪者の国外追放」策を強化して以来、これまでに1,500人以上のニュージーランド人がNZに追放されており、アーダーン首相だけでなく、歴代の政府が、NZ国籍の犯罪者を機械的にNZに追放するオーストラリアの政策を批判してきた。

 アーダーンNZ首相は、「NZに追放されてくるNZ国籍者の多くは子供の時に家族とともにオーストラリアに渡っており、両国の永住権の特例のため、オーストラリア国籍を取らないまま成人している。そのため、NZに帰ったこともなく、NZに一人の身よりもなくオーストラリア人になりきっている者がNZに追放されてくる。これが両国関係を阻害している」と語った。

 これまでにもNZ政府の大臣2人がオーストラリアの政策を厳しく批判し、「オーストラリア社会しか知らない者を犯罪者だからといって追放する政策は腐敗している。オーストラリアに来たばかりの外国籍者が犯罪を犯して追放されるというのは何の問題もない。しかし、子供の時にオーストラリアに渡って成人し、オーストラリアで犯罪者になった者を追放するというやり方には感心しない」と発言してきた。

 そればかりでなく、NZに追放されて、身よりもなく生活のあてのない者がNZで再び犯罪に走るケースがあり、NZ政府は不満を抱えている。

 アーダーンNZ首相の批判に対して、モリソン連邦首相は、「個々のケースで配慮する」と約束したが、保守連合は、「外国籍犯罪者の追放政策を変更するつもりはない」と強調している。
■ソース
Jacinda Ardern lashes ‘corrosive’ deportations from Australia to New Zealand

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