人気高校の学区から外されて値下がりも
SA州のアデレード市都心部の公立高校2校の学区が縮小され、地元不動産業者は、これまでの学区から外れた地域の住宅不動産が値下がりしていると語っている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
2月18日、SA州政府は、アデレード高校とアデレード・ボタニック高校の学区を縮小し、入学生数を制限すると発表した。この学区変更で市内西部地区の生徒はこの2校に入学できなくなった。
州政府は、「両校の生徒定員がいっぱいになったため」と発表しているが、保護者や不動産業者には、長期的な住宅価格への影響を案じる声が高まっており、また、「既に影響は出ている」とする業者もいる。
SA不動産協会のグレッグ・トロートンCEOは、「政府は学区の価値をあまり気にしていないようだ。住宅が人気学校の学区から外れれば価格に響いてくるものだ。人気学校の学区内であればバスルームがいくつあるかなんて誰も気にしないものだ。特に住宅を売りに出している人にとって学区変更は深刻な問題だ」と語っている。
しかし、異論を唱える人もおり、「このところ住宅価格が平坦化している。特にプレミアムの高い家の場合、以前ほど売買が成立しなくなっている。学区変更はやや荒っぽいやり方だが、政治の眼鏡で見ない限り分からないものだ」と語っている。
ただし、政府はこのような批判をはねのけており、「学区変更の計画はSA州の教育制度にとって利益になるかどうかで決めている」と述べている。
ただし、学区変更で住宅価格が値下がりすることを喜ぶ人もおり、学校に行く子供がいない人々は学区変更で住宅価格が何千ドルも値下がりすることを歓迎している。
■ソース
Adelaide high school rezoning already hurting property values, real estate agent says