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NSW州政府の新許可規制で音楽祭の州脱出も

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有名フェスティバルが「ハイ・リスク」でコスト増に

 NSW州政府は、今夏のミュージック・フェスティバルで違法ドラッグ中毒が多数報告され、数人が死亡していることから、ドラッグ事故の多かったフェスティバルを「ハイ・リスク」としてリストに載せ、来年の開催にはドラッグ警備の強化を求めるなどとする体制を固めており、Defqon、FOMOなど有名なミュージック・フェスティバルがNSW州を避けるようになる可能性が出てきた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 今夏、「いきなり警察警備費として20万ドルの請求書を突きつけられ、やむを得ず中止を決めた」とするミュージック・フェスティバルも出ており、「NSW州政府はフェスティバルに宣戦布告」と不満を語っている。また、開催条件が厳しくなれば他にもNSW州での開催を断念する主催者が現れる可能性がある。

 州政府のポール・ツール・レーシング担当大臣は、ミュージック・フェスティバル14イベントを「ハイヤー・リスク」イベントとしてリストに記載しており、独立酒類賭博局から開催許可を得るためには安全管理計画の提出が義務づけられる。

 この制度は3月1日から発効し、Defqon.1。Knockout Games of Destiny、FOMOなどがまず影響を受けることになる。

 このリストの「ハイ・リスク」は、過去3年間にドラッグ関係の死者や患者が出たイベントがすべて掲載されており、ツール大臣は、「他にもNSW州保健局やNSW州警察からも「リスクの高いフェスティバル」に関して助言を得ている。リストに載っているフェスティバルを開催するためにはこれまでの安全措置を見直さなければならない。しかし、開催してはならないという意味ではない。ドラッグ関係の救急医療体制、警備の警察官数は適正か、監督は行き届いているかなどが検討されると語っている。

 野党労働党の影の音楽夜間経済担当大臣を務めるジョン・グレアム議員は、「業界では、州政府のこの態勢が是正されなければフェスティバルの3分の1がNSW州から脱出することになると懸念されている」と語っている。
■ソース
Defqon, FOMO music festivals labelled ‘higher risk’ under new NSW licencing regulations

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