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「ジム、72歳、退職者」実は自由党関係者

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労働党政策批判のビデオに一般市民装い出演

 SA州の自由党連邦下院候補者が発表した選挙キャンペーン・ビデオで、労働党のフランキング・クレジット還付制限政策に反対する男性が、「名前はジム、72歳、南部海岸地域在住の退職者」と名乗り、「ビル・ショーテンの退職税は、私たちSA州に住む者にもその他の大勢の人にも絶望的な政策だ。私たちは退職後の生活を株式と配当に頼っているのに」と語っている。

 この男性は、フランキング・クレジットの現金還付の制度を労働党が廃止しようとしているとして懸念している一般社会人のように見えるが、実は長年自由党幹部や宣伝アドバイザーを務めてきた人物だった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 SA州のメイヨー選挙区から出馬する予定のジョージナ・ダウナー氏はアレグザンダー・ダウナー元外相の娘で、2018年7月のメイヨー選挙区補欠選挙に立候補したがレベッカ・シャーキー中道連合候補に敗れている。

 ダウナー候補がこのビデオを発表したが、男性が自由党関係者ということを明らかにしないまま、ジムと称する人物は、「だから今度の選挙では自由党に投票する」と語っている。

 このジムは、ジム・ボナーという人物でマルコム・フレーザー元首相の報道担当秘書を手始めに40年間自由党党人として働き、特に選挙戦でアドバイザーを務めてきた。また、1998年から2001年まではSA州自由党総裁も務めている。

 このキャンペーン・ビデオでダウナー候補は、「ジムは、ビル・ショーテンの退職税で影響を受けるメイヨー選挙区の何千人という市民の一人と語っており、さらに23日にコメントを求められた際にも、「ジムは南部海岸に長年住んでいる退職者。誰でもどんな政治的傾向でも労働党の退職税は90万人の国民や5万人の年金生活者から年間平均$2200を国庫に取る」と語っている。

 労働党のフランキング・クレジット現金還付制限政策に反対する草の根運動団体が実は自由党関係のプロのロビーイストのネットワークだったと言うことが暴露されたばかりであり、さらに、ティム・ウィルソン自由党議員は野党労働党のこの政策に関する公聴会を国費で開いているが、この公聴会と政策反対運動を混同しており、また、ファンド・マネージャとも協調して政策反対のキャンペーンを展開したが、このファンド・マネージャに投資していることを届けておらず、利害の抵触が問題になっている。
■ソース
Ex-Liberal spin doctor stars as ‘Jim, 72, retiree’ in anti-ALP campaign video

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