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ギリシアでメルボルン・バイキー・ボス暗殺未遂

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逃亡先のアテネで自動車に爆弾仕掛けられる

 メルボルンのバイキー・ギャング、コマンチェロの元ボスが逃亡先のギリシアのアテネで乗用車に仕掛けられた爆弾のために負傷した。重傷を負ったが容体は安定しており、命に別状はない模様。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 元コマンチェロ・リーダーのアマド「ジェイ」マルコウン(56)がアテネのジムから出てきて自分のメルセデス・ベンツのエンジンをスタートしようとした途端に爆発が起きており、近くに駐車してあった車4台も炎上しており、警察の爆弾処理班が現場から爆発装置の残留物を発見している。

 爆発直後、通行人が炎上する車からマルコウンを救出し、警察などに通報した。マルコウンは手と足にやけどを負っており、アテネ南部のヴォウラのアスクレピオ総合病院で緊急手術を受けた。医師は、「重傷だが容体は安定」と発表している。

 マルコウンはドラッグ密売などで有罪判決を受けていたが、2015年にドバイに逃亡、その後ギリシアのアテネに移り、最近はアテネ南部の高級海岸市街地グリファダに住んでロシア系ギャング団と提携を進め、ギリシアにパワー・ベースを築いたと伝えられている。

 ギリシア警察筋は、爆破事件の被害者は2年前にギリシアに移ってきたマルコウンと確認しており、午前10時に1時間の朝のトレーニングを終えて車に座り、エンジンのスイッチを入れた途端に爆発炎上している。

 警察の発表では、現場にはダイナマイトの痕跡があり、爆弾は遠隔操作で起爆されたようだとしている。また、マルコウンの高級車はオーストラリアのナンバー・プレートが付いており、免許証はアラブ首長国連邦の発効になっている。

 2018年、オーストラリアの警察はマルコウンが依然としてコマンチェロ・グループの間で影響力を握っており、メルボルンの仲間がグループ抗争を繰り返している。また、同年、シドニー暗黒街の住人、ジョン・マクリスもボウラの海岸のビラに住んでいたが、そのビラのすぐ前で襲われ、至近距離で数発の銃弾を受けて死亡している。警察発表では地元ギャング団の抗争に巻き込まれたとも、スペイン、ドバイ、ギリシア、シドニーを結ぶドラッグ密輸シンジケートのリーダーだったとも言われている。
■ソース
Former Melbourne bikie boss ‘seriously injured’ in Athens car blast

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