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国境警備部の違法外国人労働者狩りで農家困惑

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国民がやりたがらない果実摘みの人手不足

 この1か月、VIC州北西部の農園地帯で国境警備部(ABF)が違法外国人労働者狩りを続けており、地域の農場では摘発を怖れて果実摘みの労働者が不足し、果実が枝に摘む人もいないままになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABFが州北西部地域で行った一斉手入れでは、マレー川に沿ったロビンベールの一つの農場で23人が労働許可を持たずに働いていた。その23人は現在は国外追放を待っている。

 VIC州農業連合会(VFF)がABC放送に語ったところによれば、サンレージアのぶどう園では手入れを怖れて労働者が働きに来ないため、生食用ぶどうが蔓になったままになっており、VFFのエマ・ジェルマノ副会長は、「ABFのおかげで果樹農家は収穫期まっさいちゅうというのに閉鎖状態になっている」と語った。

 また、「果樹園労働者は大勢が処罰を怖れてこの地域から去ってしまっている。しかし、そのことは逆に果樹業界で常に労働力が不足していることを浮き彫りにしている。十分な労働力があればABFの存在で収穫に支障が起きることはないのだから」と語っている。

 ABFは、「違法労働者搾取を防ぐことがABFの優先課題であり、違反者を摘発し、処分するために全力を尽くしている」とABC放送に伝えている。

 また、VIC州の労働雇用認可委員長のスティーブ・ダーバジェル氏は、「検挙された違法労働者から事情聴取したが彼らの労働条件は劣悪で、裁定賃金も無視、労働者の安全衛生も無視している」と語っている。

 ジェルマノ副会長は、「ほとんどの違法労働者は認可労働者と同じ条件で働いているはず。果樹業界で労働搾取の問題があるということと労働者が不足しているということはまったく別の問題のはずだが往々にして混同されている」と語っている。

 他の農場主は、「この一週間、労働許可証を持った摘果労働者も働きに来なくなっており、中国向けの生食用ぶどう輸出にも支障が出始めている」と証言している。

 また、ジェルマノ副会長は、「保守連合政権がバックパッカー税を言い出して撤回した時以来バックパッカーの摘果労働者も激減している。このまま労働者不足が続くようなら農家には作付けを抑えるよう言わなければならない」と語っている。
■ソース
Border Force crackdown on illegal foreign workers leaves Victorian farmers struggling to find pickers

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