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シドニー・オペラハウスの屋根に銀のシダ浮かび上がる

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テロ惨劇の起きたニュージーランドへの連帯のしるし

 3月15日のクライストチャーチのモスク乱射事件に対して、シドニー・オペラハウスは、ニュージーランドのシンボルである銀のシダをその屋根に照らし出し、ニュージーランドへの連帯と尊敬のしるしとした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 この日、NSW州北部グラフトン市出身でジム・トレーナーをしていたこともあるが、その後、ニュージーランドに渡ったブレントン・タラント(28)は、クライストチャーチの裁判所に1件の殺人容疑で起訴された。ただし、同市内の2つのモスクでの乱射事件の死者は49人にのぼり、負傷者も40人を数えており、今後立件できた犠牲者、被害者の順にさらに起訴容疑が追加されていくと予想される。

 乱射容疑者は74ページの「宣言」をテロ実行の前にインターネットに載せており、さらに車の中でのテロ準備から半自動小銃を抱えてのテロ実行も含めた17分のビデオをインターネットに載せていた。いずれも大手メディアは公開を拒否しており、ニュージーランド警察もインターネットからの削除の手続きを始めていた。

 オペラハウスの銀のシダ投影について、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「今回のテロ攻撃のために傷ついたすべての人への連帯と共感の気持ちを表した」と語っている。

 ベレジクリアン州首相は、事件後の15日夜もシドニー都市圏西部ラケンバのモスクを訪れ、ムスリム市民と共に祈りを捧げており、16日午後8時30分からはオペラハウスの屋根への銀のシダ投影になった。

 ビル・ショーテン連邦野党労働党党首はヘイト・スピーチ問題について触れ、「極右のヘイト・スピーチがすべて暴力になるわけではないが、極右暴力はすべてヘイト・スピーチから始まっている」と語った。
■ソース
The New Zealand silver fern displayed on Sydney’s Opera House

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