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スタジアム安全化改修は1,800万ドルで可能

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SCGトラストへの秘密報告書で明らかに

 グラディス・ベレジクリアンNSW州保守連合政府は、シドニーのスポーツ・スタジアムの解体再建工事を進めているが、シドニー・クリケット・グラウンド(SCG)・トラストに宛てられた秘密報告書によると、アリアンツ・スタジアムの安全化改修工事の経費は、ベレジクリアン政権が主張する額をはるかに下回っており、23日の投票日間際に再びスタジアム再建問題が政治化する可能性をはらんでいる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ベレジクリアン保守連合政権は、シドニー市内ムア・パークの同スタジアムを安全基準を満たす施設にするためには7億1,400万ドルの経費をかけて改修しなければならないと主張しており、むしろ7億2,900万ドルをかけて解体再建することを決定していた。

 これに対して市民らが、3月23日の選挙まで解体工事を中止するよう差し止め請求などの訴えを起こしていた。しかし、最初の差し止め請求が却下されると、続いて他の訴えが起こされているにも関わらず、政府は解体工事を進めた。

 アセット・テクノロジーズ・パシフィック社の報告書の表紙には「機密」と印刷されており、「アリアンツ・スタジアムの安全基準不適合箇所を改修し、基準適合させるためには$18,153,800の経費で十分。過去に基準、法制、規則などが改定されてきたためごく小規模な不適合問題が生まれたが、これらは容易に修正することが可能。このような小規模な問題は、今後10年の単位で部分的改修を進めることで解決でき、いずれは大規模な改修工事が必要になる時が来る。それまでは手直しだけで問題なく対応できる」としている。

 同報告書は、アリアンツ・スタジアムの「重大な改修」の工事経費は1億3,000万ドルほどになるが、これはシャワー、トイレから観客用アメニティなどの耐用寿命が来ることやトラストのプール・デッキ、更衣室、スコアボードなどの修復工事なども含まれているとしている。

 野党労働党のマイケル・デーリー党首は、「この報告書でスタジアム解体再建の大盤振る舞いが完全にまがいものだったことが暴露された」と語っている。
■ソース
Stadium could have been refurbished for $18 million, secret report shows

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