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タイからのジェットスター、バージン乗客にハシカ警報

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シドニー、メルボルン、クライストチャーチ行きで

 先週、タイからシドニー、メルボルン、クライストチャーチ行きのジェットスター、バージンのフライトを利用した乗客にハシカの警報が出されている。

 ハシカは非常に感染力の強いウイルス性の疾患で、1960年代にワクチンで発生率が急激に下がっているが、最近は低い発生率が災いして接種率も下がっており、患者が出ると広まりやすい状況になっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 3月18日午後9時45分にプーケット国際空港を発ったジェットスターJQ28便にハシカの感染させやすい時期の患者1人が乗り込んでおり、3月19日午前10時30分にシドニー空港T1国際線ターミナルに着いている。この乗客は3月19日午後2時にシドニー空港のT2国内線ターミナルからJQ517に乗り、午後3時35分にメルボルン空港T4ターミナルに降りている。さらにそこから午後6時35分のバージン・オーストラリアVA99でニュージーランドに飛び、午後11時35分にクライストチャーチ国際空港に着いている。NSW州保健局は、ニュージーランドの保健当局から通報を受け取ったが、患者の年齢、性別、国籍などは明らかにしていない。

 3月19日、患者と同じフライトに乗っていた乗客、シドニー国際空港と国内空港で午前10時30分から午後2時30分までカルーセル、税関検査場、発着エリアで過ごした乗客は4月6日までハシカの症状に注意するよう呼びかけが出ている。潜伏期間は最高18日程度で、症状は熱、眼の痛み、咳、さらに3,4日で赤い発疹が頭、首筋、全身に現れる。ただし、ハシカの症状が出てからGPに行くと待合室で他の患者と過ごすことになるので、まず医師に電話で相談することが勧められている。

 NSW州では昨年12月以来25人が発症しており、そのうち19人は海外旅行中に感染、またそのうち7人はフィリピン旅行中だった。東南アジアなど旅行者の多い観光地でハシカの感染があるということはオーストラリアにもはしかウイルスが持ち込まれる危険が大きいということで今後も患者が出る可能性がある。

 また、NSW州保健局のビッキ・シェパード主任医務官は、過去にハシカにかかったことのない人や予防接種を2度受けていない人は受け直しておくことを勧めている。
■ソース
Measles warning for Jetstar and Virgin passengers to Sydney, Melbourne

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