法律援護弁護人拒否し、英領事援助拒否される
WA州警察当局から逮捕状が出されており、QLD州ケープ・ヨーク半島の岬からジェット・スキーで国外脱出を図ったイギリス人が脱出に失敗して逮捕されていたが、3月29日、ケアンズの法廷でパースへの送還が命じられた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
デビッド・ジェームズ・ジャクソン(57)容疑者は、WA州で違法薬物関係の容疑で逮捕状が出されており、3月25日、QLD州最北端のパンサンド・ベイからジェット・スキーに燃料や食糧などの他、クロス・ボウを積み込み、荷物を運んできた4WDには、「27日までに戻らなくても死んではいない。もう、オーストラリアには戻ってこない」と書き置きを残してトーレス海峡の島伝いに150km余りを北上、パプア・ニューギニアの海岸まで4kmというオーストラリア最後の領土、サイバイ島までたどり着いたが、同日、ジェット・スキーが島東側の泥の浅瀬に乗り上げ身動きが取れなくなっていたところを豪国境警備部・連邦警察・QLD州警察合同捜査班に逮捕された。
ジャクソン容疑者はケアンズの簡裁で法廷任命の法律援護弁護人による弁護を拒否し、イギリスの領事援助を要求したがケアンズ簡裁のロバート・スペンサー判事がこれを拒否している。
3月29日、ジャクソン容疑者はケアンズ簡裁で保釈は請求しなかったが、WA州から求められている引き渡しに抵抗し、「法定代理人を持つ権利を拒否された」と主張している。
スペンサー判事は、「容疑者にはWA州から逮捕状が出ており、私は引き渡しを命令しなければならない」と容疑者に告げ、WA州当局への引き渡しを決定した。
ジャクソン容疑者は4月1日にパース簡裁とパース地裁への出廷を命じられている。
■ソース
UK jet ski fugitive to be extradited to Perth after Cairns court appearance