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ゼロ所得税納税オーストラリアの高額所得者が69人

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2017年度中100万ドル以上の所得者

 国税庁(ATO)のデータによると、2017年度に100万ドルを超える所得がありながら所得税を1セントも払わなかった者が69人いた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この69人はいずれも100万ドルを上回る控除項目を申告し、課税所得をゼロにしている。

 控除名目でもっとも一般的なのがネガティブ・ギアリングで、130万人が所有する賃貸不動産で総額1,230万ドルの欠損を申告している。

 また、880万人が控除対象の必要経費として総額219億8,000万ドルを申告している。

 毎年ATOが発表する年間データによると、所得税ゼロの高額所得者は年々増えている。

 このデータによると、所得が100万ドルを超えながら課税所得が$6,001未満とした者が60人、$6,001から$10,000とした者が2人、$10,001から$18,200とした者が8人いた。また、いずれもメディケア特別税も納めていない。ゼロ所得税の100万ドル所得者の前年度の数字は62人だった。さらにこの69人のうち37人が株式投資のフランキング・クレジットの還付を請求し、総額は780万ドルにのぼっている。

 労働党は、100万ドル所得者が所得税をゼロにする問題に対処するため、最大の控除名目である「納税問題管理費」の上限を$3,000に抑える法制を唱えている。

 ATOは、確定申告を毎年業種別に重点的に点検しているが、現在は賃貸不動産の税控除に焦点を絞っている。
■ソース
Sixty-nine millionaires paid zero tax in 2016-17

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