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NSW、野生キノコで食中毒事件増加に警告

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野生のマッシュルームと間違え毒キノコ採る

 これまでにもマッシュルームと間違えて毒キノコを採取して食べ、死亡する事故が報告されているが、NSW州では過去1週間の間に少なくとも8人が食中毒症状を起こして病院に運ばれる事故が起きており、州の毒物情報センターが警告を発している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 NSW州毒物情報センター(Poisons Information Centre)は、8人のうち5人は野原で採取したキノコを食べて中毒症状を起こしており、他の3人は野生のキノコを毒キノコとは知らずに試そうと口に入れて中毒している。

 マッシュルームと間違えてよく事故を起こすのはタマゴテングタケ(Death Cap)と呼ばれる猛毒で知られたキノコで、生き延びても腎臓や肝臓を冒されることが多い。

 4月3日、センターのジュヌビエブ・アダモ共同所長は、「野生のキノコは正しく見分けることができなければ体を壊し、死にいたる場合もあるので、キノコは店で買って食べることを勧める。毒キノコは調理してもゆでても毒が消えることはない」と語っている。

 さらに、「毒キノコは激しい腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、発汗、錯乱、幻覚などを引き起こし、一部のキノコは腎臓や肝臓の細胞を破壊し、死にいたる場合もある」と警告している。

 NSW州では最近雨が続いており、野生のキノコが成長するのに適した条件になっているが、食べられるキノコと毒キノコを見分けることは普通の人には難しい。しかも、オーストラリアに自生している毒キノコにはヨーロッパで自生する食べられるキノコとよく似た種もある。

 アダモ共同所長は、「野生の可食キノコと毒キノコを見分ける信頼できる方法というものはないため、すべて避けた方が安全だし、命をかける価値もない」と語っている。

 2018年、センターにはキノコ中毒の通報が218回あり、70人が病院に運び込まれている。しかし、今年は先週だけで40回の通報があった。毒キノコによる死亡事故は2014年にキャンベラで起きた事故が最後でそれ以後は起きていない。

 毒キノコを食べた疑いがある時は、迅速な手当が肝心であり、すぐにトリプル・ゼロ(000)または、Poisons Information Centre(13 11 26)に電話すること。
■ソース
Warning not to eat wild mushrooms after spike in poisonings in NSW

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