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VIC、繰り返される有毒化学廃棄物倉庫火災

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メルボルン北部キャンベルフィールドで黒煙上げ

 4月5日朝、メルボルン市北郊キャンベルフィールドの化学物質倉庫が焼け、有毒な黒煙を上げ続けた事故で、この倉庫を所有する企業が他にも4箇所に大量の有毒な化学廃棄物を貯蔵した倉庫を持っていることが明らかにされた。

 エージ紙(電子版)が伝えた。

 廃棄物処理企業のブラッドベリー・インダストリア・サービシーズ社は、2019年3月にクレギーバーンに3箇所、キャンベルフィールドに1箇所の無許可化学物質貯蔵倉庫を運営していることを当局に摘発されている。

 キャンベルフィールドの火災では、ソーニークロフト・ストリートのブラッドベリーの倉庫が出火、強い炎と有毒な黒煙を噴いて全焼した。この火災では消防士175人が危険を冒して消火に当たり、周辺学校の休校や事業所の休業が起き、鎮火までに数日かかると予想されている。

 また、この火災では倉庫従業員2人が負傷して病院に運ばれた。1人は重篤なやけどで入院先のアルフレッド病院では患者を人工昏睡させている。また、1人は眼を負傷している。火災はやけどを負った従業員が化学物質の入ったドラム缶を運搬している際に爆発を起こしたことが原因と見られている。

 この火災では死者は出ていないが、ダレン・ブラッケンVIC州検視官が職権でこの火災の原因究明を手がけることが発表されている。

 3月に環境保護局(EPA)と救急局がブラッドベリー社の敷地を点検しており、高度な可燃物と有害化学物質の取り扱いについて深刻な問題があることを突き止め、危険廃棄物引き受け認可を停止している。また、同社に対して、不法に貯蔵している莫大な量の化学物質を全面的に移転するよう命じている。しかし、命令通告から3週間過ぎて依然として莫大な量の化学物質が貯蔵されたままになっていたことでEPAも厳しい批判にさらされる可能性があり、また政治問題化することもありえる。
■ソース
Campbellfield toxic fire: Warehouse operator linked to four other chemical stockpiles

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