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保守連合政権、電気自動車に百万ドル単位予算

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モリソン首相が労働党の電気自動車計画笑ったが

 4月7日、スコット・モリソン保守連合連邦首相は、労働党の「電気自動車開発予算」の公約を笑い、「労働党政権が国民に燃費の悪い4WDの購入を禁止し、否応なく走行距離の短い電気自動車を買わせるようになればせっかくの週末が台無しになる」と揶揄していた。

 しかし、4月9日には労働党の電気自動車を笑ったモリソン政権が何百万ドルもの国家財政を費やして国民に電気自動車への移行を勧めるとともに、与党議員も常に電気自動車技術を国民に売り込んでいたことが明らかにされた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 また、自由党がツイートした広告はアンガス・テイラーエネルギー相もシェアしているが、ビル・ショーテン労働党党首の「電気自動車も8分から10分で充電できるようになる」と発言をあざけ笑い、「電気自動車は夜中に8時間から9時間は充電しなければならない」としている。

 ところが、2018年10月のテイラー・エネルギー相自身のメディア・リリースで、「電気自動車技術の開発に連邦政府が600万ドルの助成金を確保しており、間もなく超迅速充電ネットワークを利用できるようになる。現在の技術では数時間かかるが、超迅速充電技術が実現すれば15分の充電時間で400kmほど走れるようになる」と語っている。

 4月のモリソン首相やテイラー大臣の論調とは裏腹に、2018年1月当時環境相を務めていたジョッシュ・フライデンバーグ現財相が、「電気自動車はコストも下がってきており、充電設備にも新規投資が増えており、さらに電池容量も格段の進歩を遂げている現在、電気自動車産業はヨーロッパ、アジア、北米で本格化してきており、遅かれ早かれオーストラリアでも同じ方向に進むことになるだろう」と語っている。

 さらにドライバー団体のNRMAもモリソン首相、テイラー・エネルギー相の主張を否定し、「電気トラック、電気バン車両はすでに開発中であり、電気バスはすでに走っている」と発表している。

 労働党のマーク・バトラー影のエネルギー相は、「モリソン首相は、トニー・アボット議員が10年前に書いた選挙戦手引き書をそのまま蒸し返している」と語った。
■ソース
Coalition spends millions on electric vehicles despite claiming Labor push will ‘end the weekend’

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