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ワリンガー選挙区で無所属候補に怪セクシャル・ビデオ

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ステガル候補、アボット候補に「選挙運動粛正」要求

 革新派市民社会政治運動の「GetUp!」が、いくつかの選挙区で「極右派候補」を落とすため、中道候補を間接的に応援する運動を展開している。これに対して、シドニー湾北岸のワリンガー選挙区ではトニー・アボット自由党候補を支援する保守派市民政治運動の「Advance Australia」が設立され、今回の連邦選挙でも支援運動を行っている。

 この「Advance Australia」が、「Captain GetUp!」なるキャラクターをつくり、ビデオを発表しているが、そのビデオが、アボット氏の女性対立候補、ザリ・ステガル無所属候補をあげつらった性的な描写を含む卑猥な内容だったため、ステガル候補はアボット氏に対して「選挙運動粛正」を要求した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 このビデオは、Getup!を戯画化したCaptain Getup!がダンス・ミュージックに合わせて体を壁のポスターのステガル候補の顔にこすりつけるというもの。ビデオはその後削除されている。

 ステガル候補は、「このビデオはある種のセクシャルな内容であり、適切ではない」と語っている。また、「Advance Australiaは全員が自由党のメンバーであり、アボット支持を明らかにしている」としており、アボット候補とスコット・モリソン連邦首相に、「選挙運動を粛正するよう」求めている。

 「Advance Australia」は、倉庫企業経営者のサム・ケナード、元ABC会長のモーリス・ニューマン、豪ユダヤ人協会のデビッド・アドラー博士ら豊かな著名人が立ち上げたもので、政党とは直接の関係はないとしているが、ジェラード・ベネデット全国部長は元QLD州自由国民政権時代に職員を務めたことがある。ベネデット氏は、「ビデオは誤って掲載されたもので、既に削除した。Captain Get Up!は、ステガル候補への票はビル・ショーテン労働党への票だということを伝える意図だった」と語っている。

 週末には保守系メディア、ニューズ・コープのコラムニスト、ピアーズ・エイカーマン氏が「Tony Abbott for Warringah」のTシャツを着てアボット候補の遊説に同伴しており、アボット氏のツイッターにも写真が掲載されたが、「ジャーナリストとして中立を欠く」と批判された。それに対してエイカーマン氏は「自分は中立の国民としてプライベートな市民として距離を置いてアボット候補を観察しているだけ」と反論した。しかし、アボット候補応援のTシャツが問題になっており、アボット候補もエイカーマン氏の写真を削除した。
■ソース
Zali Steggall calls on Tony Abbott to set standards after release of ‘sexualised’ video

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