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日本ペイント、デュラックスグループを38億ドルで買収

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発表直後にデュラックス株27.6%跳ね上がる

 4月17日、日本ペイント・ホールディングズがオーストラリアの大手塗料会社、デュラックスグループを38億ドルで買収する計画が発表された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 日本ペイント社はオーストラリアには市場を持っておらず、買収後も製品はデュラックス(Dulux)ブランドで販売を続けられる。

 この買収は7月末に株主の投票で賛成を得なければならないが、発表後の午前10時30分(大陸東部時間帯)にはデュラックスグループの株価が27.6%跳ね上がり、$9.79になり、同グループの総額は38億ドルになっている。

 デュラックスグループの役員会は全会一致で株主にもこの一株$9.80(現金)での買収を受け入れるよう勧告している。

 また、買収条件の項目として、税引き後で一株当たり26セントの特別配当を受けられる可能性もあるとしている。

 日本ペイント・ホールディングズは、4月16日のデュラックスグループ株の終値$7.87を基に27.8%のプレミアムを払う用意もあるとしている。

 ただし、株主の承認を受けた上で、法廷、外資審査委員会、ニュージーランド海外投資局の承認も受けなければならない。

 日本ペイントはアジア、ヨーロッパ、アメリカの市場で事業を行っているが、オーストラリアとニュージーランドの市場には入っていないが、デュラックスグループは、買収後もホールディングズの独立部門としてこれまで通りの事業を進めることをASXに提出した報告に明記している。

 デュラックスグループのグレアム・リーベルト会長は、「グループは国内でも海外でも完全に独立した企業として進出していくことも考えたが、日本ペイントに買収されることでブランド市場価値も高まり、株主にとってはもっとも有利に展開できると判断した」と述べている。

 同グループは、接着剤や充填剤のセリーズ、B&Dガレージ扉、イェーツ・ガーデン製品などのメーカーの集合体として機能している。
■ソース
DuluxGroup set to be taken over for $3.8b by Japanese company

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