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スリランカの同時多発爆弾テロ事件で豪人2人死亡

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教会、ホテル標的の自爆攻撃で死者290人

 4月22日、スコット・モリソン豪首相は、イースター・サンデーにスリランカで起きたキリスト教会や外国人の泊まる高級ホテルを標的とする爆弾テロ事件で290人の犠牲者の中にオーストラリア人2人も含まれていたことを明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 モリソン首相は、その他にもオーストラリア人2人が負傷したと発表している。また、スリランカの捜査当局は爆弾テロは7人の自爆テロリストが実行犯だと発表している。

 モリソン首相は、「2人のオーストラリア人は同じ家族で、スリランカに居住していた。政府を代表して犠牲者の家族に哀悼の気持ちを伝えたい。日が過ぎるに従って事件の全容が明らかになり、負傷者が病院で死亡するなどの犠牲が続いていることから被害はますます大きくなっている」と語った。

 負傷者2人は50代と20代の女性で、一人は爆弾の破片が当たり、一人は足を骨折しているが、病院で治療を受け、現在は快復に向かっている。

 4月22日にはスリランカ当局は事件の死者が290人、負傷者は500人にのぼると発表しており、7人の実行犯はほとんどが単独でキリスト教会や高級ホテルを狙っているが、コロンボのシャングリラ・ホテルは2人のテロリストが同時に爆弾を破裂させている。

 さらに当局は、「事件の10日前にすでに教会などが攻撃される事件が迫っているという情報を受けていた」と確認しており、政府閣僚は当局の失策ではないか、なぜ警報が無視されていたのか追及されなければならないと語っている。

 スリランカでは独立以後、仏教系多数派のシンハラ人と古代にインドから渡ってきたヒンズー系ドラビダ人のタミールとが膨大な死者を出す内戦を続ける時期があったが、今は争いで疲弊したタミールにはシンハラ人に対して戦いを挑む力はないとされている。

 政府は、アルカイダに似たスリランカ国内の戦闘集団ナショナル・サベク・ジャマートの犯行としている。
■ソース
Two Australians among hundreds killed in Sri Lanka bombings, Prime Minister Scott Morrison confirms

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