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「ストップ・アダニ」運動に奇妙な団体が浸透試み

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元WA州自由党議員職員らかが関与か

 QLD州中部のアダニ社炭鉱開発反対運動に奇妙な環境団体が浸透しようとしていたことが伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この「Gatekeepers of Our Reef」と名乗る環境団体の主なメンバーはオンラインに名前を載せているがその現実の身許がはっきりせず、ところが元WA州自由党議員職員が名前をサポートしている。しかも、この環境団体は1年以上前から反アダニ運動に食い込もうとしているが、同時に反アダニ運動をクライブ・パーマー攻撃に仕向けようと努力している。

 この奇妙な団体はVIC州の農村部からソーシャル・メディアで発信しており、そのメンバーに誘われてボランティアで働いたロジャー・マン氏は、「だまされていた」と語っている。また、団体のメンバーはいずれも巧妙に現実の身許を隠している。

 一人はデイナ・トンプソンと名乗る人物でWA大学(UWA)研究員と自称しているが、ABC放送が調査したところ、WA州にそのような人物の形跡がなかった。しかも、LinkedInのプロフィールで保証人になっているのはジャック・バーロウという人物で、その人物は当時WA州のディーン・スミス自由党上院議員の選挙事務所職員をしていた。バーロウ氏は、「トンプソンとはUWAで一緒に学んだ」と語ったが、ABC放送が、「そのような名前の職員も学生も記録にない」と追及したところ、「自分の手違いだったかも知れない」と言い逃れしている。

 Stop Adani運動主宰者で元緑の党候補だったベン・ペニングズ氏は、「その団体は昨年から連絡があるが、これまでも環境運動には私立探偵が情報を探ろうとして近づいてくる例があり、その団体もすぐにクサイと感じるようになった。その団体は妙な質問ばかりしてきており、WA州が所在地して自称しているが、誰もその団体のことを全く知らない」と語っている。

 ABC放送の調査でも、団体の電話番号も電子メール・アドレスもソーシャル・メディア・プロフィールも外からはまったく連絡がつかない。ペニングズ氏は、「その団体の活動にはかなりの金がかかっているはずだし、自分たちの正体を隠すことは非常に巧みだ」と疑惑を感じている。

 また、「ストップ・アダニ運動は炭鉱開発反対だけが目的だが、その団体はパーマー攻撃にしか関心がないようだ」と語っている。
■ソース
Dubious environmental group Gatekeepers of Our Reef ‘infiltrates’ Stop Adani movement

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