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VIC州警察、アパート襲撃し、男性に暴行、腕折る

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犯罪容疑者の住所と誤認、被害者に謝罪

 メルボルン警察がゲイ書店に隣接したアパートを襲撃し、驚いて逃げた男性を逮捕したが、その際に暴行を加え、男性の腕の骨を折る結果になった。男性は、ゲイ・ヘイト集団の襲撃と錯覚し、驚いて逃げたもの。

 警察は誤認逮捕を認め、被害者に謝罪したが、無辜の被害者男性は左腕に障害を負う可能性もあると発表されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 VIC州警察はしばしば被害を受けた市民から苦情が出されており、調査委員会でも苦情を受けて調査する制度を改善する必要が指摘されている。

 メルボルンの警察は空き巣とカージャックの容疑者を捜索しており、5月12日午前2時頃、フィツロイ地区のジョンストン・ストリートに面したLGBTコミュニティ書店&カフェ「Hares & Hyenas」に隣接したアパートを襲撃した。

 書店共同経営者のロウランド・トムソンとクルセーダー・ヒリスの両氏は、「警察は、屋内に武装したレバノン・ギャングがいるものと思い込んでガレージを破って入り込んできた。彼らは一度も警察だと名乗らず、懐中電灯をかざして暗い室内に押し込んできたから、連中を警察と知ることはありえなかった。建物にいた被害者のニク・ディモポウロスはてっきりゲイ・ヘイト・グループの襲撃と勘違いして逃げ出し、表で逮捕された。逮捕された後で腕をむりやり背中にねじ曲げられたため腕の骨を折った。ブーツを履いて、小銃を抱えた連中がどかどか入り込んできたのだからニクがおびえるのも当然だ」と証言している。

 被害者は病院で手当を受けているが腕の骨が数か所で折れているため、左腕を使うことができなくなる可能性がある。また、警察官に投げ飛ばされており、頭などにひどい擦り傷などを負っている。

 手術した医師は、「腕の負傷は10段階で評価すれば12くらいになるひどさだ」と報告しており、被害者の弁護士、ジェレミー・キング弁護士は、「大規模な手術を受けているが回復の道は遠い。現在、加害者の警察官に対するあらゆる法的対応を検討している」と発表した。

 また、VIC州警察のProfessional Standards Commandが誤認逮捕傷害事件の調査を始めたが、これまでに警察官が加害者になる事件で警察部内の調査は身内に甘いとの批判があり、ダニエル・アンドリューズVIC州首相は、「調査は警察部外の機関も加わって行う」と約束した。

 また、被害者に対しても政府のできる限りの援助を約束した。
■ソース
Melbourne police break man’s arm in mistaken arrest at Fitzroy’s Hares & Hyenas bookshop

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