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イズラエル・フォラウ、ラグビー・ユニオン契約破棄される

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ソーシャル・メディアで「同性愛者は地獄に墜ちる」

 ラグビー・ユニオンは、人気選手のイズラエル・フォラウ氏が自分のソーシャルメディアに、同性愛者を窃盗犯などの犯罪者などと並べて「地獄に墜ちる」と書いたことを「選手の行動規範に違反した」として、ワラビーズの同選手との4年契約を打ち切るとの判断を下した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フォラウ氏は熱心なキリスト教信者であり、「聖書の教えを書いたまで」としており、究極的には「選手生命より信仰を守る」と語っていた。

 フォラウ氏は4月に選手資格停止を受けており、今回の3人のパネルの判断で最終的に同氏のラグビー選手生命が終わる。

 フォラウ氏は、インスタグラム投稿で「酒飲み、同性愛者、密通者、嘘つき、姦淫者、盗人、無神論者、異教徒は地獄に墜ちる」と書いており、ラグビー・オーストラリア(RA)のレイリーン・カッスルCEOは、「この判断は直接はフォラウに伝えられない」と発表している。

 さらに、「ラグビー・オーストラリアはこのような判断を下さなければならない事態を選んだわけではないが、イズラエル自身の行動によってこのような判断を下さざるを得ない仕儀に至った。人は誰でもその人種、背景、性的嗜好にかかわらず、ラグビー・ゲームの場において危険を感じず、また歓迎されていると感じるようでなければならない」と述べている。

 カッスルCEOは、「フォラウは72時間以内にこの判断に対して控訴することができる。フォラウはソーシャル・メディアで投稿した段階でどのような結果になるかを理解していたはずだ。今回のパネルの判断は、オーストラリアばかりでなく世界的にもスポーツ界のあり方に決定的な変化をもたらすものだ。フォラウ氏はラグビー界にとっても長年にわたって重要な選手だった。そのため、われわれも正しい判断を下すため、懸命の努力を払った」と述べている。

 ラグビー・リーグのイアン・ロバーツ選手は同性愛者を公表しており、「同性愛者であることを悩み、自殺する若者が大勢いる」と語り、フォラウの発言を批判している。

 カッスル氏は、「フォラウ氏が自分の行為を謝罪し、投稿を取り消さない限り、フォラウ氏がラグビー・ユニオンでプレーすることはあり得ない」としており、ラグビー・リーグも、「人種や性的嗜好によって人間を排除しない」方針を掲げており、フォラウ氏はこの方針に反すると判断を明らかにしている。

 ポリネシア系選手の間には、「フォラウと同じ信仰を持っていれば契約を打ち切られるのか」との動揺が走っているが、カッスル氏は、「現に自分のソーシャル・メディアで聖書を引用する選手は大勢おり、他人に敬意を払って議論する限り、ユニオンは信仰の自由は尊重している」と述べている。
■ソース
Israel Folau’s rugby union contract terminated as punishment for players’ code of conduct breach

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