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パースの盲聾女性、ジェットスターに搭乗拒否される

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「付き添いなしとの理由で差別を受けた」と訴え

 WA州パース市の盲聾女性が、「付き添いなし」との理由でジェットスター便の搭乗を拒否されたため、これを「差別であり、尊厳を損なわれた」と訴えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジャーナリズム専攻の学生、バネッサ・ウラジコビッチさん(21)は、短い休暇のためにパースからアデレードまで5月23日夕方のジェットスター便を予約した。その際に航空会社に対しては「特別なニーズがある」と通告していた。しかし、ジェットスター機に搭乗しようとした時に、ジェットスター社員から、「付き添いなしでは機に乗せられない」と言われ、搭乗を拒否された。

 ジェットスター社側は、「事務系統のミスで、ウラジコビッチさんの障害は一つしか記載されていなかった」と発表している。

 ウラジコビッチさんは通常は付き添われて旅行しているが、23日のジェットスター便は初めて単独での旅行だった。また、「ジェットスター社には2度連絡し、障害があることを確認したが、相手は、『はい。分かっております。大丈夫です』と答えた」と語っている。

 さらに、空港には付き添いの人と来ており、付き添い人がジェットスターに説明した。そこには車いすの人もいて、搭乗を待っていた。20分ほど待たされて、おかしいと思い始めた、と語っている。

 その後、担当者がやって来て、「離陸を45分遅らせ、ウラジコビッチさんに付き添って飛べる社員を捜したが見つからなかった。そのため、ゲートを閉め、飛行機は離陸した」と告げている。

 ジェットスター社の広報担当者は、「ウラジコビッチさんの手続きはすべて正しかったが、事務系統の手違いがあった。盲聾者であれば安全の理由から付き添いと一緒でなければ搭乗できない」と発表し、ウラジコビッチさんには謝罪し、さらに代替便として翌日のカンタス便を手配し、そちらは会社が手配した付き添いがアデレードまで一緒に飛んだ。

 ウラジコビッチさんは、「航空会社の規則を変えるべきだ。障害を持っている人は誰でもこういう体験をさせられている。障害者問題に対する認識が高まることを望んでいる」と語っている。
 また、ジェットスター社は、今回の件を教訓に規則をどう変えるべきか検討すると発表している。
■ソース
Perth deafblind woman refused boarding Jetstar flight says airline discriminated against her

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