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ドラッグ「アイス」特別調査委員会の深刻な報告

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ナウラの保護児童の世帯の60%がアイス乱用者

 現在、NSW州全土を対象に違法薬物乱用の実態を調べる州特別調査委員会が開かれている。南部海岸地域のナウラの町では、児童を家族から引き離して保護した世帯の60%で違法ドラッグのアイスを乱用していたことが明らかにされた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ナウラの旧裁判所建物で開かれた公聴会では、NSW州教育省は、児童が家庭内暴力や虐待のリスクを負っていることを必ずしも担任の学校長や教師に知らせる必要はないと考えていることが明らかにされた。

 ナウラ地域は違法ドラッグの盛んな地域として知られており、NSW州特別調査委員会はドラッグが地域の家族世帯にどのような悪影響を及ぼしているかを調査してあり、家庭社会福祉局のアマンダ・ジェミスン局長が証言し、「2018年にはナウラ地域で52人の児童が家族から引き離されて保護されているが、そのうち34件の家庭でアイス乱用があった。「そのような家庭の児童は放任、薬物乱用、性的虐待などを受けやすい」と証言している。

 また、教育省の職員が証言し、調査委員会付きのサリー・ダウリング主任弁護士の、「アイス乱用によるDV、虐待などのリスくを負っている児童に対して教育省はどのような支援を行っているのか?」との質問に対して、教育省のネットワーク・スペシャリスト・ファシリテータのディーン・ストロハン氏は、「2週間に一度、他の政府機関と安全活動会合を開き、児童支援の計画を話し合っている」と答えた。

 ダウリング氏が、「リスクを抱えている児童の学校長や担任教師には連絡しているのか?」と質問したのに対して、ストロハン氏は、「必ずしも学校に知らせる必要があるとは考えていない」と答えた。

 これに対してダウリング氏は、「児童の置かれている状況については学校は是非とも知りたいことではない?」と発言している。
■ソース
Ice used in homes of more than 60 per cent of children removed from their families in Nowra, inquiry hears

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