ニューヨークのデート・サービス企業が$US60で販売
5月31日付ABC放送(電子版)は、ニューヨークのオンライン・デート・サービス企業がオーストラリアの女性ユーザーの個人情報二千人分をオンラインで$US60で販売していたことを報道している。
ABC放送は、データのプライバシー問題の調査のため、2,000人を超えるオーストラリア女性ユーザーのデート・プロフィールを約$86.55で入手した。
アメリカ合衆国では2,500社から4,000社がこのような個人データの売買や共有をしている。たとえば、700万人を超えるオーストラリア人が利用しているペイパルの場合でも600社を超える第三者とデータ共有を行っている。
オーストラリア人のある女性の場合、年齢、連絡先、勤務住所や写真などの他、「現在は子供がいないが、将来的に持つ可能性がある」などの情報が記載されていr。
その女性の母親は、「娘は自分のごくプライベートな情報や将来的な希望までオンラインで売買されていることにショックを受けている。このような情報の出所は1箇所ではないと考えられる」と語っている。
ABC放送が、デート・アプレットやウエブサイトから入手したこのような情報を売買していた企業にデータの出所を質問したが応答はなかったと伝えている。
また、同じように個人情報を売買されていた他の女性は、「氏名や職業から私の所在を突き止めることは簡単だと思う。こんな情報が簡単に売買されているのなら身辺の安全も気づかわれる」と語っている。この女性の場合、オンラインで個人情報を検索され、詳細が悪名高い4chanで公開されたことがあり、「自分の情報が商品のように売買されるというのは薄気味が悪い。自分が無力に感じる」と語っている。
デート・サイトではしばしば個人情報を共有したり、売買することをアカウント設立条件にしている。
■ソース
Personal data of thousands of Australians sold for just $US60