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アルバネージ新労働党党首、新影の閣僚発表

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ショーテン前党首は障害保険制度と政府行政担当

 2019年連邦総選挙で敗北した労働党は、党首をビル・ショーテン氏からアンソニー・アルバネージ氏に移し、6月2日、新しい影の閣僚の顔ぶれを発表した。

 今回の影の閣僚人事で目を惹くのはビル・ショーテン前党首が全国障害保険制度と政府行政を担当しているということがいえる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 党右派のショーテン氏と左派のアルバネージ氏は2013年の党首選で一般党員の支持を受けていたアルバネージ氏が党議員の支持を受けたショーテン氏に敗れており、今回もショーテン氏が、「アルバネージを支持しない」よう、党議員に電話をかけるなどの根回しをしていたことが明るみに出て党員からも反発が出ていた。そのため、アルバネージ氏が、「ショーテン氏が望むなら影の閣僚に加えたい」と宥和策を出していた。

 労働党は副党首には党首と同じ派、同じ州から出さないという慣行があり、タニア・プリバセク氏に代わってVIC州の右派、リチャード・マールズ氏が就任した。

 また、与野党政争の焦点の一つ、ピーター・ダットン内務相に対してはクリスティナ・ケネリー元NSW州首相が2018年の連邦議会上院繰り上げ当選以来異例の抜擢を受け、影の内務相として移民・市民権を管掌する。またケネリー上院議員は上院副党首も務める。

 ダットン大臣は、「ケネリーは難民問題ですべての政府政策に反対しており、国境警備担当者としてはこれほど適性に欠けた人物もいない」と評しているが、ケネリー議員は、「労働党は、領外難民認定処理、安全な限りの難民船追い返し、難民の地域定着を支持している」と真っ向から対立しており、さらに、「連邦監査院が、内務省はダットン大臣の下で組織的な問題が続いているという厳しい批判報告書を出している。労働党は政府の責任を厳しく問うつもりだ」とツイートしている。

 マールズ議員は下院副党首の他、影の国防相も務める。また、クリス・ボウエン議員に代わって、QLD州のジム・チャーマーズ議員が影の財相に就任し、「保守連合政権の経済政策は、賃金上昇停滞、消費の伸び悩み、失業率上昇、雇用不安などを抱えており、それが経済全体に影響を及ぼしている」として政府の経済政策を追求すると語っている。
■ソース
Labor leader Anthony Albanese announces frontbench in wake of federal election 2019

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