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豪中銀、さらに未曾有の低政策金利に突入

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久々に切り下げ、1.25%で経済活性化図る

 6月4日の豪中銀(RBA)理事会は、減速化する経済を刺激し、雇用、賃金、インフレを引き上げるため、政策金利を未曾有の1.25%まで引き下げた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 RBAが最後に政策金利を1.5%に引き下げたのは、2016年8月のことで、それ以来3年近く経過しており、金利がこれほど長く変更されなかったのもオーストラリアの歴史では未曾有のできごと。

 中銀は、連邦選挙前の利下げを控えていたが、5月18日の連邦選挙投票日から1週間経たないうちに、RBAのフィリップ・ロウ総裁が、「金利引き下げなくして全国の失業率がこれ以上下がることは考えられない」と発言している。

 RBA理事会の金利引き下げ決定の3時間前には統計局(ABS)が小売業界データを発表しており、住宅価格低下や賃金上昇率の歴史的低水準などを背景に、小売業界データもやはり減速化を示していた。

 BISオクスフォード・エコノミクスのセーラ・ハンター主任エコノミストは、「小売部門の低迷は4月も続いていた。オーストラリア全域で販売高が0.1%下がっており、NSW、VIC両州ではさらに0.4%の下落になっている。所得の伸び悩みや、オンライン・セールスからの競争でマージンが小さくなっている小売り部門が直面している根底的な困難を示している。この問題は国内だけでなく国外でも同じだ。そのため世帯の消費も伸びないだろうし、世界的な条件の悪化でビジネスの投資も弱いままだろう」と述べている。

 保守連合連邦政権のジョシュ・フライデンバーグ財相は、RBAの政策金利引き下げを前提に、四大銀行に対して貸出金利をRBAに準じて引き下げるよう求めた。
■ソース
RBA cuts rates to new record low to kickstart economy

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