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中国政府、オーストラリア・メディアのブラックリスト拡大

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エージ紙、「News.com.au」も検閲対象に

 6月4日の天安門虐殺事件30周年以降、中国からアクセスできない英語版ニュース・サイトが増えており、オーストラリアではメルボルンのエージ紙と、ニューズ・コープの運営する「News.com.au」が、中国政府の「グレート・ファイアウォール」の対象になった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ただし、オーストラリアン、シドニー・モーニング・ヘラルド両紙は今も中国からアクセスできるため、この2つのメディアのアクセス停止が永久的な措置か一時的な措置かは未だ不明とされている。

 中国のロボット検閲装置は「6月4日の虐殺」をほのめかすコンテントをすべて自動的にブロックすることができるもので、ABC放送のウエブサイトも2018年8月22日に突然削除され、中国政府のインターネット規則に違反したという説もあり、今もアクセス不能のままになっている。

 検閲状況を監視する「GreatFire.org」によると、この週末にはガーディアン、ワシントン・ポストなど世界的な主要メディアのサイトがブロックされたままになっており、「GreatFire.com」のツイッターによると、ハフィントン・ポスト、NBCニューズ、トロント・スター、日本の朝日新聞などもアクセスできなくなっている。

 他の主要メディア、ロイターズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズなどはすでに何年もアクセス不能になっており、中国政府の正規のゲートを回避するVPNを通してのみアクセス可能になっているが、VPNを使うことは中国では違法行為になっている。また、オンライン百科事典のウィキペディアも6月4日の前、数週間にわたってアクセスできなくなっていた。

 ABC放送のサイトがブロックされたのは、豪政府がファーウェイなど中国の通信機器企業2社を5Gインフラ・ネットワーク敷設事業参入禁止処分した翌日であり、報復措置とも見られたが、中国政府筋が、ファーウェイ締め出しがABC放送ウエブサイトのブロックにつながることはあり得ないと伝えている。
■ソース
Beijing broadens censorship of Australian media, adding The Age and News.com.au to its blacklist

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