テロ取り締まり活動中、凶器振り回され
6月12日朝、VIC州北部で警察官と男性2人が衝突、警察官の発砲で男性2人が負傷した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
現場はオルベリーの西、バーナワーサ地区のマレー河畔のキャンプ場で、VIC州警察のグレアム・アシュトン長官は、「警察官に射たれた2人は服役中にイスラムに改宗し、テロリズムを主張する過激なイデオロギーに染まっていていた」と発表している。
さらに、「事件当時、テロ取り締まり班の警察官が、リチャードソンズ・ベンド・キャンプサイトで19歳と30歳の兄弟2人に事情を聞こうと近づいたところ、2人がナイフとトマホークをかざし、警察車に襲いかかってきた。2人が過激派になっていた可能性がある。ただし、昨日の事件はテロ事件ではなく、また公共への危険もない」と語っている。
また、「2人はNSW州の刑務所に入所したことがあり、警察のテロ取り締まり班が監視を続けていた」と語っている。
30歳の男性はメルボルンの病院に収容されており、容体は安定している。また、19歳の男性はオルベリーの病院に収容されており、重体だが容体は安定していると発表されいてる。また、衝突時に警察官一人が軽傷を負っている。
メルボルンのABCラジオに出演したアシュトン長官は、「1人は古い逮捕状で手配されており、事件当時もテロ取り締まり班の警察官が男性に話しかけようとした。男性はテロ取り締まり班もそれほど危険人物とは見ていなかった。また、2人はテロ活動に加わったという証拠もないが、長い犯罪歴があり、過激化する危険があるとして監視を続けていた」と語っている。
VIC州テロ取り締まり班のロス・ギュンター副長官が記者会見を開き、「テロ取り締まり班は、30歳の男性を過去2年間監視していた。19歳の弟はまだ監視対象になっていなかったが、2人は警察に対する憎悪が強かった」と語っている。
一方、NSW州矯正局は、「NSW州の刑務所に入所していた頃には2人はまだ過激化していなかった」と発表している。また、警察内部の監察部が、警察官が関わった人身事故の通常の手続きで調査を始めている。
■ソース
Barnawartha police shooting: Men had potential for radicalisation, commissioner says