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米海兵隊の北部準州駐留に新港建設計画

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中国のダーウィン港経営権99年貸借に抜け道

 6月23日付ABC放送(電子版)は、北部準州(NT)ダーウィン港以外に新港を建設の秘密計画があることを報道している。

 これは、NT自治政権が豪海軍や駐豪米海兵隊の基地を擁するダーウィン港の経営権を中国企業に99年契約で貸借したため、米豪軍が中国側の監視の外で活動できるようにする措置と見られている。

 NT自治政府がダーウィン港経営権を中国政府の息のかかった中国企業に貸借したことに関しては当時猛烈な批判が出ている。

 この新港はNTのダーウィン市周辺区域の外に建設が計画されており、将来的には米海兵隊がさらに自由にインド洋太平洋地域で活動できるようになる。

 新港は米豪軍が自由に使える商業港としてダーウィン港と競争することになり、連邦政府、国防軍首脳は中国側の怒りを買うことにもなりかねないことを認めている。

 新港予定地として、ダーウィン港から40kmほど北東の海岸、グライド・ポイント地域で、そのあたりは比較的水深もあり、過去にNT政府が将来的に産業港として目星をつけていた地域が宛てられており、竣工すれば民間船の動きも少なく、また外部者の目につかないという利点がある。

 新港計画が認可されれば、将来的に豪軍の上陸用ヘリコプター・ドック(LHD)タイプの強襲揚陸艦や、USSワスプのような米軍強襲揚陸艦が横付けできるようになる。

 戦略専門家は、新しく深水港ができれば、通常の2,000人を超える米海兵隊とその機材の交代配置が容易になるとして、「アメリカがインド洋太平洋地域から撤退する気がないことは明白だ。一つには中国との戦略競争があるが、もっと一般的にはアメリカが西太平洋、インド洋にその存在を示したいのだろう。そうすればこういう展開は考えられるところだ」と語っている。
■ソース
Secret plans for new port outside Darwin to accommodate visiting US Marines

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