ダーウィンでは建物から一斉避難、津波危険なし
6月24日昼頃、チモール、スラウェシ、パプアを含めて多数の島に囲まれたインドネシアのバンダ海でM7.2の地震が発生し、ダーウィン都心部でも揺れが感じられたため、建物から住民や事務職員らが一斉に避難する騒ぎになった。
ABC放送(電子版)が伝えた。
エンジニアが建物の構造的な損害を調べている。
気象庁(BoM)は、津波の危険はないと発表している。
ダーウィン市内のミッチェル・ストリートにあるHealth Houseビルでは、建物の安全性が確認されるまで200人の職員が帰宅を指示されたが、マギー・ジェミソン副CEOは、「建物に亀裂が見つかっているが、古いものか地震でできたものかはまだ分からない。技師の点検を待っているところだ。建物に異状がないことが分かればすぐに職務に復帰できる」と発表している。
また、揺れは300km以上離れたマニングリダやキャサリンでも体感されているが、セント・ジョン救急隊は、「死傷者の報告はない」と発表している。
ジェオサイエンス・オーストラリアのジョナサン・バスゲート主任地震学者は、「当日午前11時53分、M7.2の地震を観測した。震源地はダーウィン北方700kmのバンダ海海底で深度207kmだ。津波の危険はないが、この規模の地震では余震が続くことはほぼ確かだ。ただ、これより強い地震が起きるかどうかは不明だ。この深さの地震では津波が起きる危険は小さい。津波が起きるのは震源地の深度が浅く、海底が隆起したり崩れるなどしてその真上の海水の動きが海面に波を引き起こすことで起きる。今回の地震の深さだと海底の地層表面が破壊されることがないため、津波も起きない」と述べている。
■ソース
Darwin CBD buildings evacuated after magnitude-7.2 earthquake in Banda Sea