復縁の妻が「私がハラスメント被害者」と名乗り
6月26日、VIC州メルボルン簡裁は、ジョン・セツカVIC州建設林業製造エネルギー労働組合(CFMEU)書記長(54)のハラスメント行為と裁判所命令違反に対して1年間の善行保証金の判決を下した。
閉廷後、セツカ氏の復縁の妻、エマ・ウォルターズ弁護士が、「ハラスメント行為の被害者は自分だ」とメディアに明かした。
ABC放送(電子版)が伝えた。
ベリンダ・ウォリントン簡裁判事の法廷で、2018年10月、セツカ被告人は別居中の妻、ウォルターズ氏に25回電話をかけ、ウォルターズ氏が電話に出ないと45件のテキスト・メッセージを送っている。さらに12月から2019年1月までの間に17回電話し、10件のテキスト・メッセージを送っている。メッセージは罵詈雑言に満ちており、ウォリントン判事が「被告人の行為は卑劣だ」と述べている。
2018年12月、ウォルターズ氏は警察で証言し、裁判所から「家庭内暴力停止裁判所命令」を得たが、セツカ被告人は被害者に電話し、テキスト・メッセージを送ることで裁判所命令違反を繰り返した。
セツカ被告人の弁護人、マーカス・デンプシー弁護士は、「被告人は一度も暴力で威嚇したことはない」と陳述したが、ウォリントン判事は、「それでも卑劣な行為であることに変わりはない。被告人の女性差別的な言辞を憂慮する」と述べている。
それ以後、セツカ被告人とウォルターズ氏は復縁しており、閉廷後、セツカ氏は自分のハラスメント行為を謝罪する発言に続いて、「自分とエマはカウンセラーに相談を求めている」と語り、ウォルターズ氏は、「家族の心の傷は癒えつつある」と語っている。
ウォリントン判事は、セツカ氏に「男性の行動改善プログラム」を受けることと、アボリジニ法律援護機関への$1,000の寄付を命じた。
■ソース
Victorian CFMEU boss John Setka gets good behaviour bond over harassment charge