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北朝鮮で拘束されていた豪青年無事釈放される

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スエーデン政府使節に伴われて北京の空港に到着

 平壌に在住し、大阪のG20首脳会議直前に拘束されていた豪青年、アレック・シグリー氏(29)が7月4日に釈放され、スエーデン政府使節に伴われ、無事北京の空港に到着した。
 ABC放送(電子版)が伝えた。

 シグリー氏は金日成大学で朝鮮文学を学ぶ傍ら、外国人学生相手の旅行業も営み、日本人女性と結婚していた。

 シグリー氏は1週間以上にわたって行方が分からず、北朝鮮当局に拘束されているという情報だけが伝わってきていた。また、G20前に削除されていたシグリー氏のウエブページが突然復活するなどの出来事もあった。

 7月4日、シグリー氏が北京に到着した後でオーストラリア政府のスコット・モリソン首相が、「シグリー氏の解放は、スエーデン政府の使節が密かに北朝鮮政府と交渉を続けてくれたおかげだ」と語っている。

 また、北京の空港に到着したシグリー氏は、「すこぶる快調」と答えたが、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)滞在中のできごとについては回答を拒んでいる。

 空港にはスエーデン政府から派遣されたケント・ロルフ・マグナス、ハルステット使節に伴われており、まっすぐにスエーデン大使館の車で運び去られた。

 オーストラリアは北朝鮮には外交官を置いていないため、シグリー氏への領事援助は、北朝鮮に大使館を置いているスエーデンのような国を通して交渉しなければならない。

 モリソン首相は、「アレックの釈放に多大な援助を与えてくれたスエーデン政府にはオーストラリア政府代表して深い感謝の気持ちを述べたい。これほど喜ばしい結果は考えられない」と発表している。また、父親のギャリー・シグリー氏は、「息子が無事でうれしい」と語っている。

 マリス・ペイン外相は、「7月3日にスエーデン外交官が北朝鮮当局者と話し合い、4日朝にはソウルのスエーデン大使がソウルの豪大使館に、『空港でアレックがスエーデン使節に引き渡される可能性が高まった』と連絡してきてくれた。スエーデンには心から感謝している」と語った。
■ソース
Alek Sigley ‘released from detention’ in North Korea, Scott Morrison says

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