WA州から200km沖合でM6.6の規模
7月14日午後1時39分、WA州ブルームとポート・ヘッドランドの中間地点、州海岸から200kmの沖合でM6.6の地震が発生した。
この地震は、1989年12月28日にNSW州ニューカッスル市を襲い、13人の死者と160人を超える負傷者、5万棟の建物に被害を出したM5.6の地震と比べて100倍のエネルギーを放出する規模だったと報道されている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
M6.6はオーストラリアで記録された最大級であり、NTのダーウィンやWA州のパースから南海岸のエスペランスでも体感されている。
ジェオサイエンス・オーストラリアでは、この地震ほどの規模になるとかなりの破壊を伴うものだが、この地震の被害は屋根瓦やスーパーマーケットの商品棚から商品が転げ落ちたという程度で重大な被害を免れたと語っている。
また、「幸いだったのは震央がかなり遠い沖合で、人口密集地からは離れていたことが挙げられる。オーストラリアではあまり地震の危険はないと考えられがちで、ほとんどの土地では火事や洪水の方が関心を集めている。一方、オーストラリアでは地震はまれにしか起きないが、起きると重大な被害をもたらしがちだ」と語っている。
また、メルボルン大学の地震地質学者、タマラ・キング氏によると、「今回の地震に津波の心配がないのは、海底地震で津波が起きるのは、海底が上下に変動するからで、今回の地震は海底が横滑りしただけなので津波は起きなかった」と語っている。
■ソース
Earthquake near Broome may have released ‘100 times more energy’ than Newcastle tremor